24年卒 ここまでの就活

8月下旬となり24年卒の就活も、就職先を決めた学生が多くなったように見受けられます。一方で、フィット度合の高い企業への入社を目指して継続活動中の学生もおられます。残暑厳しい中での活動、本当に大変だと思います。くれぐれもご自愛ください。

2020年卒から下降気味だった平均実就職率は22年卒で底を打ち、23年卒は前年を1.8ポイント上回る87.8%となりました。大学全体の実就職率とともに、大学生の就職先に対する満足度も上がっています。

23年卒の大学生の就職状況は、求人倍率は1.58倍で前年を0.08ポイント上回り、学生に追い風が吹いていました。ただ、データを詳細に見ると、従業員規模300人未満の企業が5.31倍なのに対し5000人以上は0.37倍と、ミクロ視点で見ると追い風と言い切ることはできない状況でした。それでも、全体として企業の求人意欲が高まっていることから、第1志望群の企業から内定を得る学生が増えたことが23年卒の特徴と言えます。調査では、当初からの第1志望群に入社予定の学生は61.5%と過去最高となりました。

卒業前年の2月までに内定を得た学生の割合は、23年卒の13.5%に対し、24年卒は19.9%に増加しました。24年卒では、就職志望の学生のインターンシップへの参加率が9割を超え、卒業前年の8、9月の参加割合が高い状況でした。

「いつごろまでに就活を終えたいと考えているか?」のディスコの調査によると、およそ7割の学生が8月末までに就活を終わらせたいと考えていたようです。一方で「年内」や「卒業までに」という学生がそれぞれ1割ほどおられました。

周りに就職先を決めた仲間が多くなると、妙に焦ってしまうこともアルアルですが、そんなときこそ冷静になって現在の新卒採用事情をしっかりキャッチしてみてください。

採用計画に達しておらずに追加募集を行っている企業もチラホラ目立つようになっています。ベースとして今は人手不足市場で売り手が有利な市場です。勿論、そこに胡坐をかけというのではなく、しっかり情報のアップデートをして、自分が納得して就活を終えられるよう、活動をやり抜きましょう。

就職先を決めた人は、これから入社式を迎えるまでに就活中とは異なる不安や心配を新たに抱えることもあります。「ちゃんと仕事をやれるだろうか」、「上司とよい関係性がつくれるだろうか」、「同期とうまくやっていけるだろうか」、「本当にこの会社でよかっただろうか」といった声を多くの学生から伺います。

上述した内容は、いまは分かるはずもないことですし、やってみなことには分からないことです。そのようなことで悩む暇があるのなら、自分を研鑽するために汗をかくほうが、タイパ的にもいい時間の使い方ではないでしょうか。学生から職業人にステージが変わるいま、お勧めするのは、学生生活を充分に満喫することです。学生だから事体験できること、学生だからこそやるべきことをしっかり済ませて卒業されることです。つまり、これから卒業までの学生生活に悔いをつくらないことです。

多くの企業では、10月に内定式を実施し、その前後から内定者が顔を合わせる機会を設けています。手前味噌ですが、弊社では幾回か実施する内定者研修を実施しお勉強一辺倒ではなく親睦会なども行っています。

こういう機会があった際には、同期となる仲間へ知的好奇心をもって、お互いの理解を深める好機と捉えて、積極的に参加されることをお勧めします。

参考までに、そういった機会に参加した学生の声を紹介します。

  • 早期に内定をもらった学生で、社食で立食パーティー形式の懇親会。人事の方以外に、インターンシップで関わった現場社員の方も参加した。(総合商社)
  • 見学会と座談会。住宅の性能を知ることができる体験施設のようなところで行われた。体験した後、座談会では実際に働いている社員に質問できた。 (建設・住宅)
  • 内定者どうしで交流し、先輩社員と話せる機会が設けられていた。オフィスツアーも行われた。 (情報処理・ソフトウエア)

過日紹介した24年卒就活川柳・短歌にありました『嬉しくて 何度も開く 合格メール』。このブログをお読みくださっているすべての24年卒のみなさんが等しく実体験されることを祈っています。いま、その日を目指しているみなさん、あなた自身の可能性を信じて、けっぱりましょう!

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