「頑張っているのに、なかなか結果が出ない」
「何が悪いのか、自分ではもう分からない…」
そんなふうに、就活に行き詰まりを感じている26年卒の方もいるかもしれません。早くに内定を得た友人たちがSNSで報告する一方、自分は書類で落とされ、面接にも呼ばれず、手応えを感じられないまま時間だけが過ぎていく。そう感じている人も、きっと少なくないはずです。
でも、就活がうまくいかないのは、「あなたがダメだから」ではありません。
そして、今ここで立ち止まって自分の就活を見直せば、いくらでも巻き返すことは可能です。
この記事では、これまでの就活を振り返るための4つの視点を紹介します。焦って応募を重ねるよりも、一度立ち止まって“就活の地図”を描き直すことが、次の一歩に変わります。
第1章|視点①「情報収集」の質と量を見直す
選考が思うように進まないとき、まず確認したいのは、企業選びの起点です。あなたはどんな理由で、どんな企業にエントリーしてきましたか?
「知っている企業だから」
「名前を聞いたことがあるから」
「友達が受けるから」
こうした理由で動いていたとしたら、情報収集の“量”はあっても、“質”が足りていないかもしれません。
企業研究や業界分析が「とりあえず受けるため」だけのものになっていなかったか、自分に問い直してみてください。
また、見ている企業の“幅”にも注意が必要です。大手や有名企業だけにこだわっていると、求人の選択肢は思っている以上に狭くなります。中堅・地方企業、BtoB企業、ベンチャー、非営利分野などに視野を広げることで、あなたに合った魅力的な企業が見つかる可能性はぐんと広がります。
「企業を探す力」=「未来を見つける力」です。ここを今、見直してみましょう。
第2章|視点②「エントリーと選考対策」の記録をたどる
選考が通らないとき、多くの人は「もっと応募しないと」と動き出そうとします。でも、その前にやってほしいのが、過去の自分の行動の振り返りです。
• どの企業にエントリーしたか
• どんなESを提出したか
• どの段階まで進んだか(書類、1次面接、最終面接)
• そのとき、どんな質問にどう答えたか
• フィードバックをもらった企業はあったか?
このように自分の過去の選考結果を「見える化」すると、“何が原因で落ちているのか”が浮かび上がってくることがあります。
たとえば、「書類では通るが面接で落ちる」のであれば、自己PRの話し方やコミュニケーションスタイルを見直す必要があるかもしれません。逆に、「ESで落ちる」場合は、文章の説得力や伝わる構成力が求められます。
そして、選考の記録を定期的に振り返ることで、“改善”の手応えが可視化され、就活の迷いも減っていきます。
第3章|視点③「自己理解」が浅いまま進んでいないか?
書類も面接もすべてが“うまくいかない”。
その原因が、自己理解の浅さにあるケースはとても多くあります。
あなたは、自分の強みや価値観を「就活のための言葉」に当てはめて話していませんか?
実際のエピソードに、自分の感情や信念がこもっていないと、相手には伝わりません。
たとえば、「協調性があります」と言っても、どんな場面で、なぜそう感じたのか、何を学び、自分の中でどんな意味があるのかが語られないと、企業側には響かないのです。
大切なのは、“自分らしさ”の根っこを掘り下げること。
• 何をしているときに楽しいと感じるか?
• どんな価値観や考え方を大事にしているか?
• 自分にとって「働く」とはどういうことか?
こうした問いに自分の言葉で向き合うことで、エントリーシートや面接での表現が、ぐっと変わってきます。
第4章|視点④「行動の癖と姿勢」を客観視する
就活がうまくいかないとき、意外と見落としがちなのが、“自分の行動パターン”の見直しです。
たとえば、
• 就活に向き合う時間が少なくなっていた
• 気分が乗らないと手が止まってしまう
• 落ちたらすぐに落ち込んで、数日動けなくなる
このようなパターンが続いていると、自然と活動量が減り、機会損失が起きてしまいます。
また、「どこでもいいから内定がほしい」と思ってしまっていると、エントリーの基準も甘くなり、相性の合わない企業ばかりを受けて、ますます自信を失う悪循環に入ることも。
こういうときこそ、立ち止まってこう問いかけてください。
「私は今、どんな姿勢で就活に取り組んでいるだろう?」
就活の行動そのものを、いちど俯瞰して見直すことで、次に自分がやるべきことが明確になります。
まとめ|振り返るからこそ、就活は前に進む
ここまでの4つの視点を読んで、「自分に当てはまるかも」と思った方もいるかもしれません。
でも、安心してください。
それに気づいた今が、あなたの就活を立て直す最高のタイミングです。
• 情報収集の方向を変える
• 過去の選考を記録し、分析する
• 自己理解を深めて、言葉を磨き直す
• 自分の行動パターンを変える
どれも、今からでも十分に間に合うことばかりです。
就活で大事なのは、過去の結果ではなく、“これからどう変わるか”です。
焦らなくていい。
あきらめなくていい。
あなたには、前に進む力がある。
それを信じて、今日から一つずつ動き出していきましょう。