26年卒業予定学生のなかには、就活当事者の自覚と同時に、第一志望企業の選びやエントリーシート作成で悩んでしまう学生もおられるでしょう。今回は、企業選びのポイントとエントリーシート作成時のヒントを具体的な例を交えて紹介します。
第一志望企業を選ぶポイント
1. 自分の価値観と企業理念の一致
企業選びで最も重要なのは、自分の価値観と企業の理念が一致していることです。
- 例:環境保護に関心がある場合、SDGsに積極的に取り組んでいる企業を選ぶ
2. 仕事内容と自分のスキル・興味の適合
自分の興味や得意分野と合致する仕事内容を提供している企業を選びましょう。
- 例:プログラミングが得意な場合、IT企業やシステム開発部門のある企業を検討する
3. 成長機会の有無
キャリアアップの機会や研修制度が充実している企業を選ぶことで、長期的な成長が期待できます。
- 例:新入社員研修、階層別研修、海外研修などの制度がある企業を探す
4. ワークライフバランス
近年の調査によると、多くの学生がワークライフバランスを重視しています。
- 例:有給休暇取得率や残業時間などの情報を確認し、自分の理想的な働き方ができる企業を選ぶ
5. 企業の将来性
安定性と成長性のバランスが取れた企業を選ぶことが重要です。
- 例:業界のトレンド、企業の財務状況、新規事業への取り組みなどを調査する
エントリーシート作成のヒント
1. 自己分析を徹底する
自分の強み、弱み、経験、価値観を深く理解することが、説得力のあるエントリーシートを書く基礎となります。
- 例:「学生時代のアルバイト経験で培ったコミュニケーション能力」や「サークル活動でのリーダーシップ経験」など、具体的なエピソードを準備する。部長や副部長といった役割ではなく、具体的に何をしたか、どうなったか、といったことが大切です。
2. 企業研究を行う
志望企業の事業内容、課題、求める人材像を十分に理解しましょう。
- 例:企業のウェブサイト、ニュースリリース、採用情報などを細かくチェックし、自分の強みとどう結びつくかを考える
3. 具体的なエピソードを盛り込む
抽象的な表現ではなく、具体的な経験や行動を記述することで、あなたの個性が伝わります。
- 例:「リーダーシップがある」ではなく、「大学祭の実行委員長として100人のチームを統括し、過去最高の来場者数を達成した」など
4. 志望動機を明確に
なぜその企業で働きたいのか、どのように貢献できるのかを具体的に記述しましょう。
- 例:「貴社の環境技術に感銘を受け、私の化学の知識を活かして新素材開発に貢献したいと考えています」
5. 読みやすさを意識する
文字の大きさ、行間、段落分けなど、読み手を意識したレイアウトを心がけましょう。
- 例:重要なキーワードに下線を引く、箇条書きを活用するなど
第一志望企業選びとエントリーシート作成は、就活成功の鍵となります。自己分析と企業研究を徹底し、自分らしさを存分に表現することで、志望企業への第一歩を踏み出しましょう。そこで自分らしさを伝えるために大切になるのが言語化力です。この点も抜かりなく抑えておきたい点です。
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