皆さん、こんにちは!「あおもりHRラボ」です。
6日間にわたる夏のインターンシップ連載も、いよいよ最終日となりました。ES作成、面接・GD対策、そして直前の準備と、ここまで本当にお疲れ様でした!
もしかしたら、この記事を読んでいるあなたは、もうインターンシップを終え、ほっと一息ついているところかもしれませんね。充実感でいっぱいだったり、反省点が見つかったり、あるいは想像と違ったな、と感じることもあるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください! インターンシップは、参加して終わりではありません。
その後の「振り返り」と、そこから生まれる「次の行動」こそが、皆さんのキャリア、そして未来を大きく左右する、最も重要なステップなんです。今日の記事では、インターンシップで得た経験を最大限に活かし、次のステップへと繋げる方法をお伝えします。
なぜ「振り返り」が未来を拓くのか?
インターンシップ中に経験したこと、感じたことは、時間の経過とともに薄れていってしまうものです。しかし、それを意識的に振り返り、言語化することで、単なる「体験」が「学び」へと昇華されます。
「振り返り」は、以下のような点で皆さんの未来を拓きます。
- 自己理解の深化: 自分の興味、強み、弱み、価値観がより明確になる。
- 経験の整理と棚卸し: 就職活動で語れる具体的なエピソードとして準備できる。
- 次の目標設定: 今後の学生生活で何を学ぶべきか、どんな経験を積むべきかが見えてくる。
- 志望業界・企業の明確化: 本当に進みたい道を見つけるきっかけになる。
【実践編】インターンシップ経験を「学び」に変える3つのステップ
ステップ1:徹底的な「言語化」で経験を棚卸しする
インターンシップが終わったら、まず時間をとって、経験したこと、感じたことをすべて書き出してみましょう。どんな些細なことでも構いません。
【ワーク:インターンシップ「振り返り」シート】
以下の問いに、具体的なエピソードを交えながら答えてみてください。
1. インターンシップに参加する「目的」は達成できましたか?
- (例:〇〇業界のリアルを知る、△△職の適性を見極める、など)
- 達成できたなら、どのように達成できたのか。達成できなかったなら、なぜそう感じたのか、何が足りなかったのか。
2. インターンシップを通じて、「最も印象に残ったこと」は何ですか?
- (例:社員の方の言葉、グループワークで議論したテーマ、体験した業務、など)
- それはなぜ印象に残りましたか?
3. 「楽しかったこと」「やりがいを感じたこと」は何ですか?
- どんな状況で、どんな行動をした時にそう感じましたか?
- そこから、自分のどんな強みや価値観が引き出されたと思いますか?
4. 「難しかったこと」「戸惑ったこと」は何ですか?
- それはなぜ難しかったですか? どうすれば改善できたと思いますか?
- そこから、自分のどんな弱みや課題が見つかりましたか?
5. 社員の方との交流を通じて、どんな「気づき」がありましたか?
- 企業文化、働く人の雰囲気、仕事への価値観など、ウェブサイトだけでは分からなかったことは何ですか?
6. インターンシップを通じて、当初抱いていた「企業や業界のイメージ」は変わりましたか?
- 具体的にどう変わりましたか?
7. この企業や業界に対する「志望度」は変化しましたか?
- もし変わったなら、なぜ、どのように変わったのか。
8. インターンシップでの経験は、将来の「キャリアプラン」にどんな影響を与えそうですか?
- 具体的に、どんな職種や働き方に関心を持つようになりましたか?
これらの問いに答えることで、あなたの経験は単なる思い出ではなく、就職活動で語れる具体的なエピソード(ESや面接でのネタ)として整理され、あなたの「自分軸」がさらに明確になります。
ステップ2:感謝を伝え、ポジティブな印象を残す「お礼」
インターンシップ終了後、企業への感謝の気持ちを伝えることは、社会人としてのマナーであると同時に、あなたのポジティブな印象を強く残すチャンスです。
お礼メール(または手紙):
- 送付のタイミング: インターンシップ終了後、できるだけ早く(当日中~翌営業日まで)送るのが基本です。
- 宛先: 担当者(人事担当者やプログラム責任者など)に送ります。
- 内容:
- 参加への感謝の気持ちを伝える。
- インターンシップで特に印象に残ったことや、具体的な学び・気づきを簡潔に述べる。(「楽しかったです」だけではNG!)
- 今後の学生生活や、将来のキャリアにどう活かしていきたいかを伝える。
- 今後の貴社の発展を祈念する言葉で締めくくる。
- 件名: 分かりやすく「インターンシップのお礼(氏名)」などと記載しましょう。
- 誤字脱字チェック: 送る前に必ず再確認しましょう。
【ポイント!】
お礼のメールは、単なる社交辞令ではありません。企業側は「この学生は、インターンシップで何を学び、何を感じたのか」を知りたがっています。具体的な学びを伝えることで、あなたの「学びを吸収する力」と「表現力」を示すことができます。
ステップ3:「次の行動」へ繋げ、未来を拓く
振り返りと感謝の気持ちを伝えたら、いよいよインターンシップで得たものを、具体的な次の行動へと繋げていきましょう。
興味を持った業界・企業をさらに深掘りする:
- 「もっと知りたい」と感じた企業や業界があれば、ウェブサイトだけでなく、書籍、ニュース、業界レポートなどでさらに詳しく調べてみましょう。
- 可能であれば、他のインターンシップや企業説明会にも参加してみる。
- OB/OG訪問を再度検討してみる。
見つかった「課題」を解決するための行動を起こす:
- 「もっとプレゼンテーション能力を高めたい」と感じたら、サークル活動で発表の機会を増やす、大学のキャリアセンターで対策講座を受けるなど。
- 「特定の知識が足りない」と感じたら、関連書籍を読む、資格取得を目指す、オンライン講座を受講するなど。
大学のキャリアセンターを積極的に活用する:
- インターンシップの振り返りや、今後のキャリアプランについて相談してみましょう。あなたの経験をより客観的に分析し、具体的なアドバイスをしてくれます。
- 先輩たちの体験談や、企業への具体的なアプローチ方法など、貴重な情報が得られることもあります。
本選考に向けた準備を具体的に始める:
- インターンシップで語れる経験を得たことで、ESや面接でのネタが一つ増えました。これを自分の言葉で伝えられるように整理し、準備を始めましょう。
- インターンシップで出会った社員の方々の働き方や、企業の雰囲気を思い出し、具体的な志望動機に繋げていきましょう。
まとめ:インターンシップは「ゴール」じゃない、「成長のスタートライン」だ!
夏のインターンシップは、皆さんのキャリア形成における重要な通過点であり、大きな「成長の機会」です。
参加して終わりではありません。今日の記事で紹介したように、徹底的に振り返り、感謝を伝え、そこから生まれる「次の行動」に繋げること。このプロセスこそが、皆さんのインターンシップ経験を最大限に価値のあるものにし、未来の扉を力強く開くことになります。
この夏、皆さんがインターンシップを通じて得た学びと気づきが、今後の学生生活、そして輝かしいキャリアに繋がることを、心から応援しています。
「あおもりHRラボ」では、これからも皆さんの就職活動、そしてキャリア形成をサポートする情報をお届けしていきますので、ぜひご活用ください!