価値観

前回に続いてSelf-awareness(自分を深く知ること)についてもう少し触れます。

就活準備として自己分析を取り組まれるのですが、その内容はとても残念な質量

しか取り組んでいない学生が多く、加えてそのことに気づいていないことが殆どです。

その自覚があってなのか、大卒新入社員のアンケート調査で「学生の間にもっとやっておけばよかったこと」の上位に必ず「自己分析」が挙げっています。

就職スタート後に悩む学生に共通している点に、「仕事観が不明確」な学生が多いことです。「あなたが考える自分が働くことの本質はどういうことですか?」と尋ねると、「う~ん」や「本質って言われても・・・」という回答が驚くほど多いのです。

この読んでいるあなたはどうでしょうか? 働くことの本質をどう考えていますか?

この問いは「仕事観」を尋ねたものです。価値観ですから人によりさまざまな回答があるはずで、唯一解はありません。

この問いに回答できた学生の話をよく聴いてみると、どこかに書かれあった耳ざわりがいい話だったりすることもあり、自分自身の思いや考えをしっかり整理していないことが伺えるのです。

唯一解はないといいましたが、働くことの本質を探るヒントとしては、「どうであだったらあなたはハッピーになれるか」ということです。

「自分は仕事を通して成したい物事は何か?」この問いの回答が明確になるほど、どんな職業に就くことが自分に適しているかが少し見えてくるのです。そして、並行して探るべきテーマはあなたの「強み」です。その強みを磨き武器とすることも大切です。

自分の強みが分かり、その強みを活かせる仕事を把握できると、あなたの就活におけるターゲットが鮮明になるでしょう。その後は、あなたが入社したい企業に採用されるべくセルフプロデュースに全力投球するだけです。

自己分析は「仕事観」だけではありません。最も重要なのは「人生観」です。二度とない自分の人生をどうしたいか、ということ。ここが出発点であり、ここから自身のパーパスや信条も整うのです。人生観が言語化出来たら、仕事観、人間観、社会観を言語化していきます。

自分の人生をどうしたいのか、この鮮明度がクリアなほど就活での迷いは少なくなるのではないかと思います。

自分を知る(Self-awareness)には、時間をかけてしっかり自分と対峙することが必要です。取り組むには早すぎるなどということはありません。気づいた今から始めてみるのが一番です。

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