当たり前の話ですが、就活は自分が働く先となる企業を決めます。そこに多様な選択基準があります。その先に就活生に求められるのが判断力と決断力なのです。
選択肢が豊富でも、選択基準が明確でも、判断を誤っては意味がありません。判断を誤らせるものは、大きく分けると2つあります。
1つは情報不足です。断片的な信頼性の低い情報しかもたずにイメージで入社先を決めたことで、入社後に「こんなはずじゃなかった」とギャップを感じるケースがこれに当たります。
2つ目は認知バイアス・認知の歪みです。残念な話ですが、私たち人間は常に正しく物事を認知できているとは限りません。思考の誤りや思い込みが、意思決定や選択に影響を与えることが少なくないのです(平素からこう考えておくことが大事だと思っています)。認知バイ安や認知の歪みの存在を理解していることで、「自分は認知バイアスに囚われていないか」と見つめ直すときに役立ちます。
決断力は判断力と同じように捉える人がおられますが、実は別物なのです。判断は「頭・思考」によるもので、決断は「肚(はら)・マインド」によるものです。肚決めというやつです。
人間は未知のものに対する恐れがあります。勿論個人差はあっても大なり小なり恐れはあるものです。1つを決めることは、もう一方の選択肢を捨てることでもあります。そこに「道の物への恐れ」「すてることへのていこう」が決断を鈍らせると考えられるのです。
さて、あなたは就活でどんな選択肢を持っているでしょうか?
こう尋ねても回答に窮する学生が少なくないのです。何となく、AとB、それと・・・。とつぶやくことしかできない自分に気がつかれ、自己分析をやり直す学生も少なくはないのです。あなたはちゃんと、自分の言葉で言語化できているでしょうか。もしも、少し不安を感じるようでしたら、「はじめの一歩」の参加をお勧めします。無料のWEBセミナーですのでどうぞ気楽にご参加ください。
Great Place To Work Institute Japan(GPTW Japan)が公表している、日本における「働きがいのある会社」ランキングをご存知でしょうか。
GPTW Japanは認定・ランキング参加企業のアンケート結果を点数化し、一定レベルを超えた会社を、「働きがい認定企業」として月に1度発表しています。さらに、認定企業のうち特に働きがいの水準が高い上位100社を「働きがいのある会社」ランキング ベスト100として年に1度発表します。アンケートは従業員向けと企業向けの2種類で構成されており、GPTW Japanと外部有識者からなる委員会が精読し点数をつけ、ランキングを決定しています。アンケート項目と評価基準はグローバル共通です。
ランキングは、大規模部門(従業員数1000人以上)、中規模部門(同100~999人)、小規模部門(同25~99人)という三つのカテゴリーに分かれているので、学生が企業研究をおこなう際に志望企業がランキングに入っていないか、志望企業との比較対象としての情報源として参考にできると思います。23年度版ランキングベスト100(634社参加)をWEBで確認できます。
前述した選択肢の中に「働きがい」がない人はいないと思いますが、あなたの選択肢ランキングで上位5に入っているでしょうか。ファーストキャリアでつまずかないためには、自分の「働きがい」を言語化しておくことがとっても大切です。