25年卒 就活準備実態調査10月末時点

25年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)がマイナビから発表されました。今回の調査での母数は2067名とのことです。

25年卒の10月単月のインターンシップ等の参加割合は49.9%でした。夏季休暇が明け、多くの大学で授業が始まったこともあってか、前月よりも19.7pt減少でしたが、前年同月比では2.1pt増でした。

インターンシップ等に参加した後、企業から定期的に連絡を受けている学生の割合は82.6%で前年から7.8pt増加していました。

その頻度は「1ヶ月に1回程度」が最多で44.6%(前年比3.3pt増)、次いで「1カ月に2回程度」が22.0%(前年比6.3pt増)となっていました。

全体的に企業から学生への連絡が増えているように感じられます。連絡の内容については「次回もしくは別のインターンシップ等参加者限定の採用選考の案内」で前年比6.3pt堂の38.3%、次いで「採用選考のスケジュール案内」が前年比6.3pt増の35.5%でした。

インターンシップ等や就活準備の情報収集のためにSNS・ソーシャルメディアを使っている学生の割合は68.7%でした。インターンシップや就活に向けてSNSの利用方法を見直したかを聞いたところ、「今までも匿名や非公開で使っていたためみなを市はしていない」が前年比6.5pt増の47.7%で最多、次いで「(見られて困ることはないので)今まで通り実名で利用している」が27.7%で、前年から5.2pt減少していました。

SNSをさまざまな目的で日常的に利用する学生は、インターンシップや就活の準備のためだけではなく、匿名や非公開で使う人が増えているように伺えました。

最近、若手社員の離職の一員といわれるようになっている「ゆるブラック」の25年卒の認知度は低く、言葉としては「知らない、聞いたことがない」という回答が82.2%でした。関心がないからだろうが、大学1・2年生は特に大人社会やビジネス社会の時事話題に疎いように感じます。

職場の特徴を幾つか並べて、働きたいかどうかを選択してもらったところ、「ゆるブラック」といわれる職場の特徴のうち、「どちらかというとのんびりとした雰囲気の職場」「毎日低次で変えることができる」といった働きやすさを感じさせる項目では「どちらかというと働きたい」が多くなっていました。一方で、「どちらかというと働きたくない」の回答は「辛さをまったく感じないが、ヤリガイもない(51.8%)」「仕事で特にスキルアップは求められない(21.3%)」が高くなっており、仕事に対するやりがいや成長などを求める傾向が伺えました。

今回の調査では、インターンシップ・職場体験に参加した後に企業から連絡を受けている割合とその内容について尋ねていたが、企業からの連絡機械が全体的に増加しているように感じます。また、その内容については、他のインターンシップ・仕事体験プログラムの案内が最多ではある一方、「採用選考の案内」や「採用選考のスケジュール案内」など採用選考に関わる連絡が増えていることが分かります。

25年卒からインターンシップの定義が改正され、一定の条件を満たすプログラムについてはインターンシップさなか時の情報を採用選考に利用できることになったことの反映ではないかと思われます。これまでの3月1日解禁とは異なる採用選考のルートがあることを25年卒の中でもまだ知らない学生もおられるようなので、ここは要確認です。

労働人口不足は今や我が国の重要課題となっています。よって企業としても、人材確保にはこれまで以上に努力をしているのですが、売り手有利の就活とそこに胡坐をかくようでは、必ず後で後悔することにもなりかねません。今できることを先に延ばすような姿勢で就活準備をしないよう、いま一度セルフマネジメントに意識を向けましょう。

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