学情から発表された「就職活動と転職活動の違い」の調査をもとに、就活での企業選択を考えてみました。
近年、新卒で入社することを「ファースト・キャリア」という人が増えてきていて、転職ありきで就職をする学生も増えている傾向があります。実際、新卒で就職した滝者で定年まで働きたいと考えている人は、約2割という社会人1・2年生の声も報じられています。


今回は、前述した「就職活動と転職活動の違い」調査で、20代社会人541年を対象に、企業を選ぶ上でどんな変化があったのかを見ていきましょう。
新卒での就活と比べて、重視するようになったことや、企業を選ぶ視点に「変化があった」と回答した20代が8割を超えていました。8割以上の20代が、新卒時の就活と企業選択の視点が変化していることが分かりました。

新卒時の就活と比べて、重視するようになったことは「仕事内容」が最多で、「自分自身御今後のキャリアビジョン」、「休日の散りやすさ・残業時間」と続いていました。社会人経験3年以上の「ヤングキャリア」と、社会人経験3年未満の「第二新卒」で回答が分かれた項目もありました。
ヤングキャリアは、「年収や昇給・昇格ペース」37.0%の回答が第二新卒よりも多く、15.7pt高くなっていました。第二新卒は、「企業文化・社風」22.2%の回答がヤングキャリアよりも多く、14.0pt高くなっていました。
ヤングキャリアは、年収や昇給・昇格のペースを重視し、第二新卒は社風やカルチャーの自信とのフィットを重視していることが明らかになりました。

転職先の企業で働きたい年数は、「不満がない鍵地、できるだけ長く働きたい」が63.7%で最多でした。転職先の企業で長く働くことを希望する20代が6割を超えていました。続いて回答が多かったのは、「4~5年ほど」10.7%、「2~3年ほど」9.0%となっていて、キャリアの考え方にも多様性が現れた結果になっていました。

あくまでも個人の考えですが、転職する理由が気になるところです。自身のキャリアを高め深めるためのものは別として、「不満が特にない限り、できるだけ長く働きたい」と回答した20代の中には、前職での不満が理由であったことも考えられます。勿論一概に我慢が大事などと言いたいのではなく、不満の原因をしっかり把握しておくことが大切だと思うのです。同じ理由で再び転職することを避けるためにもそこはしっかり考察することが、今後のキャリア、人生を豊かに過ごすためにも重要かと思います。
ファースト・キャリアでつまずかないためには、やはり学生生活の早い段階から自身の人生をしっかり考察しながら自己認識を高め、自己分析を徹底した上で、自身がどんな職業に就くことがハッピーであるかを考えることが大切なことだと、改めてお伝えしたいものです。
18日に八戸市であなたの強みを見つけるワークショップを、25日に弘前大学で自己認識をテーマにしたセミナーを開催します。どちらも無料でご参加いただけます。大学1・2年生の閔さんのご参加を心からお待ちしております。