今回はマイナビから発表された「25年卒大学生活動実態調査(3月1日)」から、内々定と企業選択について触れてみます。
25年卒大学生・大学院生の内々定率は、前年比16.2pt増の34.3%となっていました。25年卒からインターンシップの新ルールもあってか、昨年一昨年より大きく伸びた数字となっていました。一定の条件を満たすインターンシップについては、参加した学生の情報を採用選考に活用できるようになったものの、その時期については「広報活動開始・採用選考開始時期以降に限る」と明記されているものの、一部ではそれより前に選考が行われている実態が伺えました。
現在就活で最も注力していることは、「エントリーシート提出」が最多で27.8%で最多でした。内々定保有者に限定すると、最も注力しているのは「面接」28.9%が最多でした。いずれも昨年と傾向に変化はありませんでした。
エントリーなどの選考前の活動割合が前年から減少するなど、採用選考に参加する時期が前倒しになっていることが伺えました。しかし企業側の採用選考に関しては、面接や内々定出しの開始は3月以降が殆どとなるため、これから本格化を迎えると考えるのが実情に沿っていると思います。
内々定を保有したまま活動を継続する学生が71.6%と前年比で6.2pt減少していました。また、活動を継続する学生へは6月末までに活動を終える意向が大半でした。
就職先としての企業選択のポイントとしては、「待遇面が良い」22.8%(前年比4.5pt増))が最多となっていました。昨年の最多であった「社風や働く社員が良い・良さそう」は2番目となり22.6%(前年比6.1pt減)でした。上位2項目はほぼ同程度となっていて、待遇の良さと社風の良さの2つが企業を選ぶ上でポイントとしていることがわかりました。また、「待遇面の良さ」を選んだ理由としては、長く勤めたり、良い仕事をするために「心身の健康の必要性」に注視していることが伺えました。
月1日に25年卒学生を対象にした採用広報活動が始まり、学生だけではなく企業担当者も日々忙しくされていることと思います。昨年と比べると3月1日時点における内定率が大きく伸びた数字でありましたが、その背景を鑑みると想定内の範囲とも考えられます。その他の項目も微差は見られるものの全体の傾向としては、昨年並みの流れであるように置け留めています。
おそらく25年卒の就活も6月上旬までが一つの節目となるのではないかと予想をしています。暖冬といわれた冬もようやく終わりを迎え、春を迎えるとともに就活も本格的になって参ります。エントリーシートは自分を示す解説書となっているかどうかを提出前には2重3重にチェックしてから提出するようにしてみて下さい。意外にも落ち着いて、客観的に読み直してみると自分らしくない部分は違和感を見つけることができます。いい内容ではなく、あなたらしさが滲み出ているかもチェックしてみて下さい。がんばりましょう!