新卒採用は、一部の学生を除き社会人経験がありません。なので、基本的には即戦力としてのスキルが求められることはありません。ですので、採用の現場で重視されているのは、現時点で何ができるか、というスキルではありません。
あなたを評価するポイントは、入社後のあなたの「伸びしろ」と「これからの人生で何がしたいのか」といった意欲を含めたキャリ・人生のデザインの中身となることが多いのです。
この点をしっかり理解しておくことで、エントリーシートや面接の対策が大きく変わることは想像がつくのではないでしょうか。それでも、ESや面接の相談や指導を行っているとズレているな、と感じる文章や話を見聞きすることは少なくないのです。
新卒採用では、学生に社会人としての実績がなくても日頃の取り組みによる姿勢を評価するケースがあります。大切なことは、何かの経験を通して、どんな気づきを得て、そこから何を学んだか、といった経験学習の習慣がどの程度身につけているかを重視しているケースが多くあります。
じつはガクチカを尋ねるのも、何をしたかといったことよりも、その経験からどれだけ成長することができたかを知ろうとする面接官が多いのではないかと思います。
近年は「職種別採用」を実施する企業も増えてきて、業務に必要なスキルや知識も徐々に重視されるようになっていますが、現在の新卒採用に関しては、ポテンシャルを重視した選考を行っている企業が多いと思われます。
現状に満足せず、さまざまなことに積極的にチャレンジし、最後までやり抜く。そして、そのプロセスで得た気づきや学びを次の機会に活かす。そんな思考と行動力を持ち合わせた学生を採用担当者は探しているのです。
25年卒のみなさんは、本格的な就活に入る前に、目的を持ってさまざまな経験に自ら進んでチャレンジしてみることをお勧めします。そのためにも自分の力と可能性を信じる力の素である自己効力感を高めることが大切だと思います。
明日は弘前で、来月11日青森市、18日八戸市で大学生向けワークショップを開催いたします。自己効力感を高めるヒントやポイントが学べるワークショップです。是非、ご検討ください。