弱みに悩むほど、人は小さくまとまる

「できないことばかり」と、落ち込んでいる君へ

こんにちは、あなたらしく輝ける未来を共に創造して、キャリア形成や就活の支援をおこなっている【あおラボ】です。

昨日までで、大人の世界の「ものさし」を、3つ見てきた。「言われた通り」だけでは足りない。意見を言えること。そして、勉強の、その先の力。

ここまで読んで、まじめな人ほど、こう感じているかもしれない。「自分は、あれもこれもできていない」。そして、だんだん元気がなくなり、「自分なんて」と、小さくまとまっていく。

じつは、これが、いちばん、もったいない。今日は、その「弱みとのつき合い方」を、一緒に考えていく。先に言っておく。弱みは、あって当たり前だ。無理に、全部直す必要はない。大切なのは、もっと別のところにある。

Chapter 1 なぜ、まじめな人ほど「小さくまとまる」のか

まじめで、がんばり屋の人ほど、なぜか、弱みに悩んで、小さくまとまってしまう。せっかくの良さが、しぼんでしまう。とても、もったいないことだ。まずは、なぜそうなってしまうのか、その仕組みを見ていこう。仕組みがわかれば、そこから、ぬけ出せる。自分を責めるためではなく、楽になるために読んでほしい。

1-1 弱みを知ると、まじめな人ほど落ち込む

この連載を読んで、「意見が言えない」「一人が好き」「気がきかないかも」と、自分の弱みに、いくつも気づいたかもしれない。まじめな人ほど、そこに、まっすぐ向き合ってしまう。

まじめさは、すばらしい長所だ。でも、その同じまじめさが、ときに、自分を追いつめる。「できていないところ」を、一つひとつ、真剣に受け止めてしまうからだ。そして、「こんな自分ではダメだ」と、落ち込む。でも、考えてみてほしい。弱みに気づけたのは、あなたが、ちゃんと自分と向き合えた証拠でもある。それは、責めることではなく、ほめていいことなのだ。

弱みに気づいて落ち込みそうになったら、「気づけた自分は、えらい」と、一度、思ってみてほしい。向き合えたこと自体が、前に進んでいる証だ。

1-2 「全部できないと」の完璧主義が、つらくする

「意見も言えて、人ともうまく組めて、気もきいて…」。大人のものさしを、全部満たそうとすると、あまりに多くて、くらくらしてくる。「そんなの、無理だ」と。

ここに、落とし穴がある。「全部できないといけない」という、完璧主義だ。でも、はっきり言おう。全部できる人なんて、どこにもいない。社会で活躍している大人も、みんな、どこかが苦手だ。ただ、その苦手を気にせず、得意を思いきり使っているだけだ。全部を平均点にしようとすると、つらいだけで、しかも、あなたらしさが、消えてしまう。

「全部できないと」という思いを、そっと手放してみてほしい。「全部は無理。だから、どこで勝負するかを選ぶ」。そう考えるだけで、心が、ずいぶん軽くなる。

1-3 弱みばかり見ると、視野がせまくなる

一度、弱みが気になり出すと、そればかりが、目についてしまう。「ここもダメ、あそこもダメ」。気づけば、自分の悪いところ探しに、頭がいっぱいになる。

これは、心の自然なくせだ。人は、悪いところに、目が向きやすくできている。でも、弱みばかり見ていると、視野が、どんどんせまくなる。本当は持っているはずの、良いところが、見えなくなってしまう。まるで、テストで、まちがえた一問ばかり見て、正解できた九問を、忘れてしまうようなものだ。弱みは、あなたの一部でしかない。全部ではない。

弱み探しで頭がいっぱいになったら、一度、視線を上げてほしい。「じゃあ、自分の、良いところは?」。反対側も、見る。それだけで、世界の見え方が、変わってくる。

1-4 縮こまると、いちばんもったいない

弱みに悩んだ結果、「目立たないようにしよう」「新しいことは、やめておこう」と、だんだん、行動が小さくなっていく。安全な場所に、こもってしまう。

これが、いちばん、もったいない。縮こまると、失敗は、しないかもしれない。でも、成長も、出会いも、チャンスも、いっしょに逃してしまう。あなたには、まだ気づいていない、たくさんの可能性がある。それを、弱みへの不安のせいで、閉じこめてしまうのは、あまりに、もったいない。小さくまとまるには、あなたは、大きすぎる。

「縮こまりそうだな」と感じたら、それは、立ち止まって考えるサインだ。安全なだけの場所から、ほんの少し、顔を出してみよう。あなたの可能性は、そこから広がっていく。

Chapter 2 弱みとの、正しいつき合い方

では、弱みとは、どうつき合えばいいのか。ここが、今日いちばん大事なところだ。ポイントは、二つある。一つは、「あって当たり前」と、開き直ること。もう一つは、それでも、ごまかさずに「自覚する」こと。一見、反対のようだが、この二つは、両立する。じっくり、見ていこう。

2-1 弱みは、だれにでもある。あって当たり前

「自分には、弱みがある」。そう思うと、まるで、自分だけが欠けているような、さみしい気持ちになる。でも、本当に、そうだろうか。

安心してほしい。弱みは、だれにでもある。あなたが尊敬するあの人にも、活躍しているあの先輩にも、必ず、苦手なことがある。人間に、完璧な人は、一人もいない。だから、弱みがあることは、まったく、はずかしいことではない。むしろ、それが、ふつうなのだ。「自分だけ」ではない、と知るだけで、心は、ずいぶん軽くなる。

弱みがあることを、特別なことだと思わないでほしい。「みんな、どこかしら苦手がある。自分も、その一人」。そう思えたら、弱みは、こわいものではなくなる。じつは、あなたが「すごいな」と思う人ほど、自分の苦手を、よくわかっている。だから、上手にまわりに頼れる。弱みを認めることは、強い人の証でもあるのだ。

2-2 「開き直る」くらいが、ちょうどいい

弱みを、なんとか隠そう、直そう、と必死になる。まじめな人ほど、そうだ。でも、その必死さが、かえって、自分を苦しめてしまう。

だから、思いきって、少し「開き直る」くらいが、ちょうどいい。「まあ、苦手なものは苦手。それが自分だ」。この、いい意味での開き直りは、あきらめとは、ちがう。自分を、まるごと受け入れる、ということだ。弱みを隠そうと縮こまるより、「苦手だけど、その分、ここは得意」と、堂々としているほうが、じつは、まわりからも好かれる。開き直りは、あなたを、のびのびさせてくれる。

弱みを気にしすぎていると感じたら、「ま、いっか。これも自分」と、一度、口に出してみてほしい。少し、肩の力が、ぬけるはずだ。その、ゆるさが、ちょうどいい。

2-3 でも、ごまかさずに「自覚する」

「開き直っていい」と聞くと、「じゃあ、弱みは放っておいていいんだ」と、思うかもしれない。でも、そこは、少しちがう。

開き直ることと、ごまかすことは、別だ。大切なのは、弱みを、なかったことにせず、「自分には、これが苦手だ」と、はっきり自覚しておくことだ。自覚があれば、いざというとき、対策が打てる。人に助けを求めることも、できる。でも、ごまかして、見ないふりをしていると、大事なところで、つまずいてしまう。開き直りながらも、目は、そらさない。この、ほどよいバランスが、大切なのだ。

自分の弱みを、一つ、はっきり言葉にしてみてほしい。「自分は、◯◯が苦手だ」。認めるのは、少し勇気がいる。でも、認めた弱みは、もう、こわくない。むきあえるからだ。

2-4 「自覚」と「卑下」は、まったくちがう

弱みを自覚しよう、と言うと、「自分はダメだ」と、自分を下げてしまう人がいる。まじめな人ほど、自覚と卑下を、混同してしまう。

でも、自覚と卑下は、まったくちがう。自覚は、「自分には、これが苦手」と、事実を、冷静に見ることだ。卑下は、「だから、自分はダメな人間だ」と、自分の価値まで、下げてしまうことだ。苦手なことが一つあっても、あなたの価値は、まったく下がらない。事実は事実として認めつつ、自分を、大切にする。この二つは、両立できる。いや、両立させなければ、いけない。

弱みを自覚するときは、「苦手なだけで、ダメな人間ではない」と、心の中で、つけ加えてほしい。事実は認める。でも、自分の価値は、下げない。この一言が、あなたを守る。

Chapter 3 弱みを、行動で乗り越える

弱みと、上手につき合えるようになったら、次の一歩だ。開き直るだけでも、自覚するだけでも、まだ足りない。大切なのは、行動を、ともなわせることだ。ただし、全部を直す必要はない。「これだけは」という一つに、しぼる。この章では、弱みを、行動で乗り越えていく考え方を、見ていこう。

3-1 悩むだけでは、何も変わらない

弱みについて、頭の中で、ぐるぐる考える。「どうしよう、直さなきゃ」。でも、考えているだけで、時間だけが、過ぎていく。何も、変わらない。

じつは、悩むことと、行動することは、まったくの別ものだ。どれだけ長く悩んでも、行動しなければ、弱みは、そのままだ。逆に、ほんの小さな行動でも、起こせば、何かが、少しずつ変わり始める。悩みは、頭の中でふくらむが、行動は、現実を動かす。大切なのは、悩む時間を、行動する時間に、少しずつ、置きかえていくことだ。

弱みについて悩み始めたら、「で、まず何を、一つやってみる?」と、自分に聞いてみてほしい。どんなに小さくてもいい。悩みを、行動に変える。それが、乗り越えの第一歩だ。

3-2 「絶対に克服する」と決めた、一つに絞る

弱みが、いくつもある。全部を、いっぺんに直そうとする。でも、あれもこれもと手を広げると、どれも中途半端になり、結局、続かない。

だから、「これだけは、絶対に克服する」という弱みを、一つだけ、選んでほしい。全部でなくていい。自分にとって、いちばん大事な一つだ。そして、それには、本気で向き合う。ごまかさず、なんとしても乗り越える、と心に決める。一つを乗り越えた経験は、大きな自信になり、次へ進む力になる。あれもこれも、ではなく、一点集中。これが、確実に前へ進むコツだ。

自分の弱みの中から、「これだけは」という一つを、選んでみてほしい。残りは、今は、開き直っていい。一つに絞るからこそ、本気になれる。一つと決めたら、残りの弱みに、罪悪感を持たなくていい。今はこの一つ、と割りきる。その割りきりが、あなたのエネルギーを、一点に集める。

3-3 弱みは、「強みを使って」乗り越える

弱みを克服する、というと、その苦手なことを、必死に練習する、と考えがちだ。でも、それだけでは、つらいし、なかなか、うまくいかない。

じつは、弱みは、あなたの「強み」を使って、乗り越えられることが多い。たとえば、人前で話すのが苦手でも、「準備を、こつこつやる」のが得意なら、しっかり練習して、乗り越えられる。文章が苦手でも、「絵を描く」のが得意なら、図で伝えればいい。苦手を、真正面から直すだけでなく、得意で、まわり道して乗り越える。この発想が、あなたを、うんと楽にする。この「強みを武器にする」話は、明日、じっくりする。

克服したい弱みが決まったら、「自分の、どの強みを使えば、これを乗り越えられるかな?」と、考えてみてほしい。弱みと強みは、じつは、つながっている。

3-4 小さな行動を、続ける

「よし、克服するぞ」と、はりきる。でも、大きな目標をかかげすぎて、三日で、くじけてしまう。まじめな人ほど、こうなりがちだ。

弱みを乗り越えるコツは、大きくがんばることではなく、小さく、続けることだ。「毎日、授業で一回、質問する」「バイトで、一日一回、自分から声をかける」。これくらい、小さくていい。小さいからこそ、続けられる。そして、続けたことだけが、力になる。一気に変わろうとせず、少しずつ。気づいたら、遠くまで来ている。それが、続ける力だ。

弱みに向き合うときは、「毎日できる、いちばん小さいこと」を、一つ決めてほしい。小さすぎるくらいで、ちょうどいい。続けられることが、何よりも大切だ。そして、続けられた自分を、その都度、ほめてあげてほしい。「今日もできた」の積み重ねが、自信になる。小さな成功体験が、次の一歩を、軽くしてくれる。

Chapter 4 今日からできる、弱みとの向き合い方

最後に、今日の話を、実際にやってみるための、かんたんな方法を紹介する。弱みとのつき合い方は、頭でわかっていても、なかなか、うまくいかない。だから、少し手を動かして、練習してみよう。どれも、ノートとペンがあれば、今日からできることばかりだ。

4-1 弱みを、紙に書き出してみる

弱みは、頭の中にあるうちは、ぼんやりして、実際より、大きく、こわく見える。だから、いつまでも、もやもやする。

そこで、弱みを、紙に書き出してみよう。「意見が言えない」「一人が好き」。頭の中のもやもやを、外に出す。すると、ふしぎなことに、少し、小さく見えてくる。しかも、書いてみると、「あれ、思ったより、数は少ないな」と気づくことも多い。書き出すことは、弱みを、こわいお化けから、ただの「課題リスト」に変えてくれる。見えれば、向き合える。

今日、自分の弱みを、紙に書き出してみてほしい。三つでも、五つでもいい。書くだけで、心のもやもやが、少し晴れる。見える化は、第一歩だ。書いたものは、消えない。だから、あとで見返すと、「あのころ悩んでいたことが、今は平気になっている」と気づくこともある。書き出しは、成長の記録にもなる。

4-2 「これだけは」を、一つ選ぶ

書き出した弱みを見て、「全部、直さなきゃ」と、また、あせってしまう。でも、それでは、Chapter1に、逆戻りだ。

だから、書き出した中から、「これだけは、乗り越えたい」というものを、一つだけ、丸で囲んでほしい。就活や、なりたい自分を思って、いちばん大事だと思う、一つだ。残りは、今は、開き直っていい。一つに丸をつけるだけで、やることが、はっきりする。全部と向き合うのは、無理。でも、一つとなら、向き合える。しぼることは、あきらめではなく、集中だ。

書き出した弱みの中から、一つだけ、丸で囲んでみてほしい。「まずは、これ」。それだけで、ぼんやりした不安が、はっきりした目標に、変わる。選ぶときは、「なりたい自分に、いちばん近づける弱み」を基準にするといい。直すためではなく、なりたい自分のために。そう思うと、前向きに選べる。

4-3 完璧でなく「マシ」を目指す

一つを選んでも、「完璧にできるようにならなきゃ」と思うと、また、ハードルが高くなる。そして、始める前に、くじけてしまう。

だから、目標は、「完璧」ではなく、「今より、ちょっとマシ」でいい。人前で話すのが苦手なら、「まったく話せない」から「一言だけ言える」へ。それで、十分な進歩だ。完璧を目指すと、ゴールが遠すぎて、心が折れる。でも、「ちょっとマシ」なら、すぐ手が届く。そして、その小さな「マシ」を、積み重ねていけばいい。いつのまにか、ずいぶん、変わっている。

選んだ弱みについて、「完璧」ではなく「ちょっとマシ」なゴールを、決めてみてほしい。低いくらいで、ちょうどいい。届くゴールが、あなたを、動かし続ける。

4-4 自分に、やさしい言葉をかける

弱みと向き合っていると、つい、自分に、きびしくなる。「なんで、こんなこともできないんだ」。でも、その言葉は、あなたを、余計に、動けなくする。

覚えておいてほしい。自分に、きびしくするより、やさしくするほうが、人は、伸びる。友だちが弱みに悩んでいたら、あなたは、なんと声をかけるだろう。「大丈夫、少しずつでいいよ」と、言うのではないだろうか。その、やさしい言葉を、自分にも、かけてあげてほしい。自分を責める人より、自分を励ませる人のほうが、遠くまで、行ける。自分は、いちばんの味方で、いていい。

弱みに向き合うときは、自分に、やさしい言葉をかけてあげてほしい。「よくがんばってる」「少しずつでいい」。自分を励ます言葉が、次の一歩の、力になる。

今日のまとめ

今日は、弱みとの、つき合い方を見てきた。まじめな人ほど、弱みに悩んで、小さくまとまってしまう。でも、それは、いちばん、もったいない。

大切なのは、二つだ。一つ、弱みは、あって当たり前。開き直るくらいで、ちょうどいい。二つ、でも、ごまかさず、自覚して、「これだけは」の一つに、行動で向き合う。弱みを、全部直す必要は、ない。あなたを、否定する必要も、まったくない。

そして、明日は、いよいよ最終回。弱みを乗り越える、いちばんの武器――あなたの「強み」の話をする。短所は、無理に直さなくていい。強みで、戦えばいいのだ。その考え方を、一緒に、確かめよう。今日も、あせらなくて大丈夫。あなたのその一歩を、あおラボはいつも全力で応援している。

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