皆さん、こんにちは!
「面接は『対話』!面接官が『もっと聞きたい』を引き出す質問力」についてお話しした昨日の記事は、もう読んでくれましたか? 面接が一方通行の「尋問」ではなく、あなたと企業が互いを知る「キャッチボール」の場だと理解できたなら、きっと面接への苦手意識も少しは和らいだはずです。
さて、最近の就職活動では、もはや当たり前になっているのが「オンライン面接」ですよね。特に地方の学生さんにとっては、移動の時間や交通費を気にせず面接を受けられるため、非常に便利なツールだと感じているかもしれません。
しかし、その一方で、「対面よりも話しづらい」「表情が伝わりにくい気がする」「回線が不安定になったらどうしよう…」といった不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
僕自身も、オンラインでの研修やカウンセリングを数多く実施していますが、対面とは異なるオンラインならではの難しさがあることを日々感じています。画面越しでは、ちょっとしたズレが相手に誤解を与えたり、あなたの魅力が十分に伝わらなかったりすることもあるんです。
今日の記事では、オンライン面接ならではの特性を踏まえつつ、画面越しでもあなたの「本音」と「熱意」を面接官にしっかりと届けるための具体的な攻略術を、惜しみなく公開していきます。オンライン面接での「残念な失敗談」から学び、万全の準備で臨み、納得の内定を掴み取りましょう!
1. オンライン面接の「落とし穴」?よくある失敗談から学ぼう
オンライン面接は便利ですが、対面とは異なる「落とし穴」があります。多くの学生さんが陥りやすい失敗談を見ていきましょう。
画面越しでは「伝わりにくい」非言語情報
対面での面接では、あなたの表情、視線、身振り手振り、声のトーンといった「非言語情報」が、言葉以上に多くのことを面接官に伝えています。しかし、オンライン面接では、これらの情報が画面越しだと非常に伝わりにくくなるんです。
表情が暗く見える、笑顔が伝わらない:
- 照明やカメラアングルのせいで、実際は笑顔でも暗く見えたり、表情の変化が乏しく見えたりすることがあります。これが「元気がない」「やる気がなさそう」という誤解につながることも。
目線が合わない:
- カメラではなく画面の面接官の顔を見て話すと、面接官からは目線が合っていないように見えます。これだと「真剣さに欠ける」「自信がない」といった印象を与えかねません。
身振り手振りが過剰、または全くない:
- 画面に映る範囲が限られているため、ジェスチャーが大きすぎると見切れて不自然に映ったり、逆に全く動かないとロボットのように見えたりします。
声のトーンや大きさが単調:
- マイクの性能や話し方によって、声がこもったり、小さすぎたり、抑揚がなく聞こえたりすることがあります。これが「話がつまらない」「自信がない」といった印象に繋がることも。
これらの非言語情報の伝わりにくさは、あなたの「本音」や「熱意」が十分に面接官に届かない大きな原因となります。特に、就活生が「緊張している」という本音をうまく表現できず、それが「やる気がない」と誤解されるのは非常にもったいないことです。
油断大敵!「画面外」で起こる残念なハプニング
オンライン面接は自宅など慣れた場所で受けられることが多いですが、それがかえって油断を生み、思わぬハプニングにつながることがあります。
背景が散らかっている、生活感が出すぎている:
- 面接官はあなたの背景も見ています。洗濯物が映り込んでいたり、私物が散乱していたりすると、「だらしない」「TPOをわきまえない」という印象を与えてしまいます。
家族やペットの乱入、生活音:
- 「面接中に隣の部屋から家族の話し声が聞こえた」「飼っているペットが鳴き出した」といったケースは意外と多いです。集中力を削がれるだけでなく、面接官にも不必要な情報として伝わってしまいます。
通信環境のトラブル:
- 面接中に「音声が途切れる」「画面がフリーズする」などの通信トラブルは、学生にとって非常に大きなストレスです。準備不足だと、それだけで焦ってしまい、本来の力を発揮できなくなることも。
カンペ」を読みすぎているのがバレバレ:
- 画面に映らない場所にカンペを置く学生さんもいますが、目線が不自然に動いたり、棒読みになったりして、面接官には「準備したものを読んでいるだけだな」とすぐに気づかれます。これでは、あなたの「本音」や「対話力」は全く伝わりません。
これらのハプニングは、あなたの準備不足や危機管理能力の欠如と捉えられかねません。オンライン面接だからこそ、「見えない部分」への配慮が重要になるのです。
「完璧」を求めすぎると「人間味」が失われる
オンライン面接は、事前に準備できることが多いため、「完璧にやろう」と意気込む学生も多いでしょう。もちろん、準備は大切です。しかし、それが過ぎると、かえってあなたの「人間味」や「個性」が失われてしまうことがあります。
棒読みになってしまう:
- 準備した内容を完璧に覚えようとしすぎると、まるでロボットのように感情なく話してしまうことがあります。これでは、あなたの「本音」は面接官に届きません。
表情が硬くなる、不自然な笑顔:
- 「笑顔でいよう!」と意識しすぎると、不自然で引きつった笑顔になってしまうことがあります。面接官は、飾らない自然な表情や感情の動きが見たいのです。
想定外の質問にフリーズ:
- シナリオにない質問をされた途端、頭が真っ白になり、何も言えなくなってしまう。これも、「完璧」を求めすぎた結果として起こりがちです。
オンライン面接でも、面接官はあなたの「素の人間性」を知りたいと思っています。完璧を目指しすぎて、あなたらしさが失われてしまっては本末転倒です。
2. 画面越しでも『本音』と熱意が伝わる!オンライン面接攻略術
ここからは、オンライン面接の「落とし穴」を回避し、画面越しでもあなたの「本音」と「熱意」が面接官にしっかりと伝わるための具体的な攻略術を解説していきます。
準備編:万全の環境設定で自信を持って臨む
オンライン面接の成功は、事前の環境設定が8割を占めると言っても過言ではありません。
⒈ 静かで明るい場所を確保:
- 背景: 余計なものが映り込まない、シンプルで清潔感のある壁の前がベストです。白い壁がなければ、バーチャル背景の活用も検討しましょう(ただし、不自然にならないものを選ぶこと)。
- 照明: 顔が明るく映るよう、顔の正面から光が当たるように調整してください。窓際が理想的ですが、夜間であれば卓上ライトなどで顔を明るく照らしましょう。逆光はNGです。
- 静寂: 家族に協力してもらい、面接中は声をかけないようにお願いしたり、ペットは別の部屋にいてもらったりするなどの配慮が必要です。生活音(洗濯機、テレビなど)が入らないかも確認しましょう。
⒉ 通信環境のチェック:
- 面接前に必ずインターネット接続の速度と安定性をテストしてください。Wi-Fiだけでなく、可能であれば有線LANでの接続を推奨します。
- Web会議ツールの事前テストも忘れずに。マイク、スピーカー(イヤホンマイク推奨)、カメラが正常に動作するか、必ず確認しましょう。
⒊ カメラアングルと目線:
- カメラアングル: 顔が画面の中央に来るように調整し、上半身(胸元あたりまで)が映るようにしましょう。目線が不自然にならないよう、カメラの高さは目線と同じか、やや上になるように調整してください(ノートPCの場合、下に本などを置いて高くする)。
- 目線: 面接官の顔を見るのではなく、カメラのレンズを見て話すことを意識してください。これにより、面接官からは「目が合っている」ように見え、真剣さや熱意が伝わりやすくなります。画面の面接官の顔を時折見るのはOKですが、基本はカメラです。

実践編:画面越しでも伝わる『本音』と『熱意』の表現術
準備が整ったら、いよいよ実践です。画面越しでもあなたの「本音」と「熱意」を伝えるためのテクニックを意識しましょう。
⒈ 普段より「オーバー」に表現する:
- 画面越しだと、対面で感じる感情のニュアンスが伝わりにくいことがあります。そのため、普段より少しだけ表情やリアクションを大きくすることを意識しましょう。
- 笑顔: 意識して口角を上げる。
- 頷き: 少し大げさに頷くことで、「聞いています」「理解しています」という意思表示になります。
- 身振り手振り: 画面に収まる範囲で、少しだけ大きくジェスチャーを加えることで、言葉に感情が乗りやすくなります。
⒉ 「声」で感情を伝える意識:
- 声のトーンや抑揚は、オンライン面接で非常に重要です。
- 明るい声、はっきりとした発音を心がけましょう。
- 声のトーンに抑揚をつけることで、あなたの感情や「本音」が伝わりやすくなります。特に、熱意を伝えたい部分では、少しだけ声のトーンを上げる、または強めに話すなど意識してみましょう。
- 話すスピードも、少しゆっくり目を意識すると、よりクリアに聞こえ、落ち着いた印象を与えられます。
⒊ 「間」を恐れない、余裕を持った対応:
- オンラインでは、通信のラグで会話に「間」が生まれることがあります。焦って話し始めたり、相手の言葉にかぶせてしまったりしないよう、少し待ってから話すくらいの意識で臨みましょう。
- これにより、相手も話しやすくなり、スムーズな対話が生まれます。
- 想定外の質問やトラブル(音が聞こえないなど)が発生した際も、焦らず「申し訳ございません、少しお聞き取りしづらかったので、もう一度お聞かせいただけますでしょうか」のように、冷静に、丁寧に対応することで、危機管理能力と落ち着きをアピールできます。
H3: 「カンペ」は卒業!『本音』はあなたの言葉で語る
オンライン面接では、手元にカンペを置くこともできますが、これは諸刃の剣です。
カンペを読みすぎると…
- 目線が不自然に下や横に動き、面接官には「何かを見ているな」とすぐにバレます。
- 棒読みになり、あなたの「本音」や「熱意」が全く伝わらなくなります。
- 面接官は、あなたが質問に対し、自分の言葉で考えて、表現できるかを見ています。
カンペに頼るのではなく、前回の記事でお話ししたように、自己分析を徹底し、話したいエピソードや要点を「自分の言葉」で語れるように準備することが何よりも大切です。
どうしても不安な場合は、話したいキーワードや伝えたいことの核を、小さくメモしてカメラのすぐ横に貼っておく程度に留めましょう。あくまで「補助」として使うのが賢明です。
まとめ:オンライン面接も「あなたらしさ」を伝えるチャンス!
26卒の皆さん、オンライン面接は、対面とは異なるスキルが求められますが、決して難しいものではありません。適切な準備と、画面越しでの「本音」と「熱意」の伝え方を意識するだけで、あなたの魅力は格段に伝わりやすくなります。
通信環境のチェック、背景の整理、そしてカメラ目線を意識した話し方。これらを徹底することで、面接官はあなたの「本音」をより深く理解し、あなたの情熱を感じ取ってくれるでしょう。
失敗を恐れず、オンライン面接もあなたの個性と成長意欲をアピールする絶好のチャンスと捉えてください。あおもりHRラボは、あなたが青森で(以外の地域でも)「善くはたらく」未来を拓けるよう、本音で向き合う面接の準備を全力でサポートします。自信を持って、あなたらしさを存分に伝え、納得のいく内定を掴み取ってください!