26年以降卒業の皆さん、いきなりの質問ですが「あなたの強みは何ですか?」250~300字を目安に書いてみて下さい。そして、それを一度読み直してから、先に進んでいただけると幸いです。就活では自己分析が大切だ、みたいな話を聞いたことがある方もおられると思うのですが、今日はそこから少し掘った話をお伝えしたいと思います。
就職活動はまだ先のことだと思っているかもしれませんが、じつはこの問い、就活で問われるだけではありません。社会に出ると、常にこの問いにしっかり答えることができるかどうか問われます。就活ではスマートに「強み」と問うのですが、社会では自己認識が高いか、どの程度か、と評価されるのです。
自己理解を深めることは、就活だけでなく、これからの人生において非常に重要なのです。ですから、一般的に仕事で成功していると言われる人って、常にこの問いを自身に投げかけ、時には時間を費やして真摯に自分と向き合う時間を持つことを習慣化している人が多くおられます。
今回は、なぜ早い段階から自分の強みを理解することが大切なのか、そしてどのように自己理解を深めていけばよいのかについて解説します。
1. 「強み」を理解することの重要性
- キャリア形成の基礎となる
- 自信と自己肯定感の向上につながる
- 効果的な目標設定が可能になる
- 就職活動や社会人生活での自己アピールに活かせる
2. 社会に出てからの自己認識の重要性
社会人になると、自己認識の高さが様々な場面で問われます。
- チームワークでの役割の明確化
- 自己成長の方向性の把握
- ストレス管理と mental health の維持
- キャリアパスの選択
3. 自己理解を深めるための具体的な行動
a. 自己分析ワークの実践
定期的に以下のような質問に答えてみましょう:
- 最近、どんな活動に没頭できましたか?
- 周りの人からどんな点を褒められることが多いですか?
- 困難を乗り越えた経験は何ですか?そこから学んだことは?
b. 多様な経験を積む
- サークル活動やボランティアへの参加
- インターンシップやアルバイトの経験
- 留学や海外旅行などの異文化体験
c. フィードバックの積極的な収集
友人、先輩、教授など、周囲の人々から率直な意見をもらいましょう。
d. 強みの3系統を意識する
以下の3つの系統のうち、自分がどれに当てはまるか考えてみましょう:
- T(Thinking):考える力、分析力が強み
- C(Communication):人とのコミュニケーション力が強み
- L(Leadership):リーダーシップ、統率力が強み
4. 自己理解を深める上での注意点
- 完璧を求めすぎない:強みも弱みも含めて自分を受け入れる
- 定期的な振り返り:自己理解は継続的なプロセス
- 柔軟性を持つ:新しい発見があれば自己イメージを更新する
自分の強みを自分自身でもわかっていないことがあります。(ほとんどの人がそうでしょう)自分の強みを活かすことは自分を生かすことでもあります。(二度とない人生を自分らしく生きるポイントです)自分の強みを理解するためには自分と向き合い、あなたのことを良く知っている人からフィードバックをもらう、旅にでるひつようがあるのです。
ちなみに私が考えるフィードバックとは、自分が週に与えている印象や影響などを自分のことを良く知っている人から伝えてもらうことがキモです。人は言いにくいことをあえて言葉にして相手に嫌われることを望まないものです。だからこそ、あなたの成長を心から支援してくれる忖度なく本音で本質を突く厳しいフィードバックを与えてくれる存在になってくれる人が必要となります。私はその人を「心友」、「愛の評論家」と呼んでいます。学生時代にそんな心友を2~3人持つことができれば、それは長い人生の宝を得たことだと思っています。
自己理解は一朝一夕にはできません。しかし、大学1・2年生の今から意識的に取り組むことで、就職活動や社会人生活において大きなアドバンテージとなります。自分と向き合い、強みを発見し、それを活かせる場所を見つけていく。そんな素晴らしい気づき旅を、いまここから踏みだしてみましょう。