人にはさまざまな行動パターンがあります。行動科学、行動心理学、行動経済学の書籍を数冊読むだけでも、これほど多くのパターンがあるのか、と少し引いてしまうほどです。
若い頃勤めていた会社で行っていた研修では、6つのパターンをお伝えしていました。①衝動パターン、②分析パターン、③逃避パターン、④依存パターン、⑤抵抗パターン、⑥気づき行動パターンの6つです。
①~⑤のパターンはネガティブな行動パターンとして紹介していました。そして、5つの行動パターンを変容させる先として⑥の気づき行動パターンを紹介していました。
気づきとは、「いまここ」でのじぶんのモノゴトの捉え方を客観的に認知する/気づくことの重要性を説き、気づく力の大切さをお伝えしていました。
受験や学校の勉強でも、就活でも、仕事でも、言えることですが、私たちが何かを求めたり、目標を掲げて取り組んだりしたとします。そして、その結果が生まれるまでには、多くの選択が行われているのです。
その流れは、「結果(result)→行動(action)→選択(options)→認識(awareness)→意識(attention)→意図(intention)」となります。
何かを求めたり、目標を掲げて取り組む際には、その逆の流れで望む結果をちゃんと手にするために、各ステップをしっかり歩むことが大切なのです。最初に意図を明確にして、意識、認識、選択、行動とプロセスを進んだ先に望む/欲しい結果を手にする、という流れです。
整理すると、「意図(intention) → 意識(attention) → 認識(awareness) → 選択(options) → 行動(action) → 結果(result)」となります。そして、それぞれのステップで自分自身との対話がとても重要になります。その際の自分への問いを以下に紹介します。
- 意図(Intention) 私が本当に望む結果は何か?
- 意識(Attention) 私の意識とエネルギーはどこに向けられているのか?
- 認識(Perception) 私はいまどんな経験をしているのか?
- 選択(肢)(Choice) 私にはどんな選択肢があるのか?
- 行動(Action) この結果をもたらした行動は何か?
- 結果(Result) 私はどんな結果を手にしているのか?
もし、いまあなたが得ている結果が「望んでいない結果」なのであれば、それをもたらしている自分の思考や行動パターンに気づくことが大切です。それによって、そうしたパターンに陥らないための選択肢が視野に入ってくるようになります。そこから正しい選択を繰り返していくことで、望む結果に近づくことができるのです。
重要なのは、「結果を情報として捉える」ことです。結果はあなたの行動に対してのフィードバックなのです。手にしている結果が、望んだものであれ、望まなかったものであれ、あなたの未来にとって貴重な情報なのです。