似たような言葉ですが、それぞれが持つ意味合いをするとその効用が異なることも理解できるものです。
反省は「すみません」と言うように、自分の悪い面に注目し、誤りを正すことが目的で使われます。基本的に意識は相手に向いています。
一方で、内省の意識は自分自身に向いています。良い面と悪い面の両方から気づきを得ることが目的です。素直に自分と向き合った本音の思考です。「なぜそうなったのか」ということを、自分に向き合って考える力とも言えます。
何かの習慣や行動を変える努力をするときは、反省よりも内省が重要になるのです。最近はリフレクションとも呼ばれますが、内省する力は就職活動にもプラスの影響を与えてくれるものです。つまり、うまくいかないことが起きても、何らかの壁に出くわしたとしても、その事態に悩み歩みを止めるのではなく、課題を見つけ解決手段を探る行動に歩みを進めることができるのです。
内省を邪魔するもの
内省を邪魔するものを知っておくことも大切です。
もしかしたら、あなたもときどき、口にしてはいませんか?
「忙しくて、時間がなかった、私のせいではない」といった言い訳です。できない自分を正当化して守りの姿勢が無意識にでも強いときに出てくる言葉です。
自己防衛のために使われるものでもありますので、「言い訳はよくない」などと決めつけるのは問題です。
大切なことは、言い訳をしている自分をちゃんと自己認識できるかです。この気づきがないと正しいい内省はできません。
内省力を高めるメリット
- 自分について深く理解できる
自分と対峙することで、自身を見つめ直す機会となり、自己分析を深めることができるようになります。
- 共感力が向上する
自分を深く知ることは、他者理解を高めることにつながります。「あの人は、なぜこのような行動をするのか」「相手はどう思っているか」などが分かるようになり、共感力を高めることになります。
- 人材として評価される
仕事の場面で内省的であると、主体的に仕事へ取り組むことができるようになます。試行錯誤しながら改善工夫に取り組む姿は高く評価されやすくなります。