実際にエントリーシートを作成してみよう

エントリーシートは未来を切り拓く「作品」

いよいよエントリーシート(ES)作成の最終ステップです!これまでの4日間で、自己分析の方法、採用担当者の視点、基本的な構成や書き方についてお伝えしてきました。本日は、その集大成として、実際にESを仕上げていきましょう。

ESは、あなた自身を企業に伝えるための「作品」のようなものです。一文一文に、自分の経験や想いを丁寧に込めることで、採用担当者に「ぜひこの人と会ってみたい」と思わせる内容に仕上がります。この記事では、実際にESを書く際の手順やコツ、注意点を詳しく解説していきます。

エントリーシート作成の5つのステップ

エントリーシートを完成させるためには、以下の5つのステップで進めるのがおすすめです。一つずつ取り組んでいけば、必ず納得のいくESが完成させられるでしょう。

ステップ1:テンプレートに沿って下書きを書く

まずは、ESの基本項目(志望動機、自己PR、ガクチカ)に沿って下書きを書きましょう。この段階では「完璧な文章」を目指す必要はありません。自由に考えをアウトプットし、内容を埋めていくことが大切です。

具体的なテンプレート

1.志望動機:

  • 企業のどんな点に魅力を感じたか。
  • 自分の経験やスキルをどう活かしたいか。
  • 将来的にどのような目標を持っているか。

2.自己PR:

  • 自分の強み(性格やスキル)を一言で表す。
  • 強みを証明する具体的なエピソードを書く。
  • 企業でどのように強みを活かすかを示す。

3.ガクチカ:

  • 学生時代に力を入れた活動の背景や動機を書く。
  • 具体的な行動や工夫、成果を記載する。
  • 活動を通じて得た学びをどう活かすかを書く。

例:志望動機の下書き

「御社の地域活性化プロジェクトに感銘を受けました。大学時代、地元青森の観光イベントを企画し、地域住民や学生との協力で成果を出した経験があります。この経験を活かし、御社のプロジェクトで地域に貢献したいです。」

ステップ2:PREP法を使って文章を整理する

PREP法(Point, Reason, Example, Point)を活用すると、文章がスッキリとまとまり、採用担当者にとって読みやすいESになります。

PREP法の構成

  1. Point:要点(強みや志望理由など)を簡潔に伝える。
  2. Reason:その要点の背景や理由を説明する。
  3. Example:エピソードや実績で具体的に裏付ける。
  4. Point::最後に要点を再確認し、企業での活用意欲を示す。

例: 自己PRの完成版

「私はリーダーシップを発揮し、チームを目標達成へ導く力があります。(Point)大学のゼミ活動でチームリーダーを務めた際、メンバーの意見をまとめながら進行計画を調整することで、課題を期限内に達成しました。(Reason & Example)この経験を活かし、御社でもチームでのプロジェクト推進に貢献したいと考えています。(Point)」

ステップ3:第三者にチェックしてもらう

エントリーシートを書き終えたら、必ず第三者に見てもらいましょう。自分では気づかない誤字脱字や、内容の曖昧な部分を指摘してもらうことができます。特に、大学のキャリアセンターや友人、家族にチェックを依頼するのがおすすめです。

チェックしてもらうポイント:

  • 誤字脱字や文法ミスがないか。
  • 文章の流れがスムーズか。
  • 志望動機や自己PRが具体的で説得力があるか。

ステップ4:修正とブラッシュアップを繰り返す

第三者からのフィードバックを基に、ESを修正していきます。この作業は時間がかかることもありますが、焦らずじっくり取り組みましょう。

ブラッシュアップのコツ

  • 「分かりやすさ」を最優先にする。
  • 不要な言葉や冗長な表現を削る。
  • 採用担当者に「どの部分を読んでほしいか」を意識して書き直す。

ステップ5:最終確認をして提出する

ESが完成したら、以下のポイントをチェックして提出します。

提出前のチェックリスト:

  1. 誤字脱字が完全に修正されているか。
  2. 志望動機や自己PRに具体性があるか。
  3. 企業に伝えたいメッセージが明確か。
  4. 形式(フォーマットや文字数制限)を守っているか。

万全の状態で提出できれば、あとは自信を持って選考に臨むのみです!

実際の良い例と悪い例を比較してみよう

ここでは、実際のエントリーシートの「良い例」と「悪い例」を比較してみます。ポイントを確認しながら、書き方を最終確認しましょう。

良い例(志望動機)

「御社が取り組む青森の農業振興プロジェクトに深く共感しました。大学時代、地元農産品をPRするイベントの企画運営に携わった経験があります。この経験を活かし、御社の事業を通じて地域活性化に貢献したいと考えています。」

ポイント: 具体的なプロジェクトや自身の経験に触れており、志望動機に説得力があります。

悪い例(志望動機)

「御社は青森県を代表する企業であり、安定して働ける環境だと思いました。地元で働きたいと思い志望しました。」

ポイント: 抽象的な表現が多く、他の企業にも使い回しができそうな内容。具体性に欠け、志望度が伝わりません。

最後に:自分を信じて、企業にあなたを伝えよう!

ESを書くのは決して簡単な作業ではありません。しかし、この作業を通じて、自分自身の経験や想いを見つめ直し、未来への一歩を踏み出すことができます。企業が求めているのは、完璧な人間ではなく、自分らしさと熱意を持って挑戦している人です。

特に青森での就職を目指す皆さんには、地域への愛着や貢献意欲をアピールする大きなチャンスがあります。あなたが感じている青森の魅力や、自分の価値観を素直に伝えれば、採用担当者にきっと伝わるはずです。

「エントリーシートを書き終えた!」という達成感は、きっとあなたに自信を与えてくれるでしょう。あとはその自信を持って、次のステップに進むだけです! あなたの挑戦を心から応援しています。

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