OBOG訪問を『本音と未来』の場にする!リアルな声の活かし方
皆さん、こんにちは!
「『自分軸』で深掘り!地方・中小企業で輝く企業研究術」連載4日目ですね。これまで、皆さんは「自分軸」を羅針盤に、地方・中小企業の魅力を知り、Webとリアルを駆使した情報発掘術、そして「自分軸」で質問力を磨く方法を学んできました。
- WebサイトやSNS、地域情報などから基本的な情報を集めた。
- 企業の本音を引き出すための質問リストも作成した。
ここまで来たら、いよいよ「企業の生の声」を聞くフェーズです。特に情報が少ない地方・中小企業において、OBOG訪問は、インターネットでは決して得られない『本音』と『未来』を知るための、まさに最強の情報源となります。
「OBOG訪問って、何を聞けばいいんだろう?」
「緊張するし、どうやってアポイントを取ればいいの?」
「ただ話を聞くだけで終わっちゃいそう…」
そんな不安を抱いている人もいるかもしれませんね。今日の記事では、単なる情報収集に終わらせず、その場でしか聞けない「本音」を引き出し、あなたの「自分軸」と「未来」を具体的に照らし合わせるためのOBOG訪問の極意を、実践的なテクニックと共にお伝えしていきます。
さあ、あなたの就職活動を成功に導く、特別なOBOG訪問の準備を始めましょう!
1. なぜOBOG訪問が『最強』の情報源なのか?
OBOG訪問は、他の企業研究では代替できない、独自の価値を持っています。特に、地方・中小企業の情報収集において、その重要性はさらに高まります。
1.1 OBOG訪問でしか得られない『3つのリアル』
- 『生の声のリアル』: 企業のWebサイトや採用パンフレットは、良くも悪くも「企業が学生に見せたい顔」です。しかし、OBOGは実際にその企業で働いている人。公式情報では語られない、仕事の具体的な大変さ、やりがい、職場の人間関係、社内の雰囲気など、本当に「働くリアル」を聞くことができます。
- 『本音のリアル』: OBOGは採用担当者ではないため、比較的本音で話してくれる傾向があります。「ぶっちゃけ、〇〇ってどうですか?」「入社して良かったこと、大変なこと、両方教えてください」といった質問にも、個人的な視点から答えてくれる可能性があります。
- 『キャリアパスのリアル』: そのOBOG自身のキャリアパスを具体的に聞くことで、その企業で実際にどんな成長ができ、どんな経験が積めるのか、あなたの「未来」をより具体的にイメージすることができます。「この会社に入ったら、自分はどんな社会人になれるだろう?」という問いへのヒントが得られます。


1.2 OBOG訪問があなたの『内定』に繋がる理由
OBOG訪問は、単なる情報収集で終わりません。あなたの就職活動そのものに大きな影響を与えます。
- 『志望動機の具体性向上』: リアルな声を聞くことで、あなたの志望動機が「企業Webサイト情報+α」ではなく、「実際に働く人の声に基づいた、具体的なエピソード」へと深まります。これは、面接で非常に説得力のある武器となります。
- 『ミスマッチの低減』: 良い面だけでなく、働く上での大変さも聞くことで、「こんなはずじゃなかった」という入社後のミスマッチを防ぎ、本当に自分に合った企業を見つけ出す精度が高まります。
- 『熱意のアピール』: 積極的にOBOG訪問を行う学生は、企業への関心度が非常に高いと評価されます。これは、面接官に好印象を与えるだけでなく、場合によってはリクルーター推薦に繋がる可能性もゼロではありません。
2. OBOG訪問を成功させる!実践テクニック
OBOG訪問を最大限に活用し、あなたの求める「本音」と「未来」を引き出すための具体的なテクニックを見ていきましょう。
2.1 【訪問前】準備が8割!最高のスタートを切るために
- 『アポイントは丁寧に、そして具体的に』:
- 依頼方法: 大学のキャリアセンター、大学・学部のOBOG名簿、SNS(LinkedInなど)の活用が一般的です。まずは丁寧なメッセージで、あなたの興味分野と、なぜそのOBOGに話を聞きたいのかを具体的に伝えましょう。
- 例:「貴社の〇〇事業にご興味があり、特に△△プロジェクトについて、現場でご活躍されている〇〇様のお話をお伺いしたく、ご連絡いたしました。」
- 日程調整: 相手の都合を最優先し、複数の候補日を提示しましょう。
- 依頼方法: 大学のキャリアセンター、大学・学部のOBOG名簿、SNS(LinkedInなど)の活用が一般的です。まずは丁寧なメッセージで、あなたの興味分野と、なぜそのOBOGに話を聞きたいのかを具体的に伝えましょう。
- 『質問リストは「自分軸」と「本音」で武装!』:
- 前回の記事で作成した「自分軸」質問リストを準備。Webでは得られない「本音」を引き出すための質問を盛り込みましょう。
- 「なぜこの会社を選んだのか、その決め手は?」「入社後に感じたギャップは?」「仕事で一番大変だったことは?」など、相手が答えやすいように配慮しながらも、深い部分に迫る質問をいくつか用意しておきましょう。
- 時間配分も考慮し、聞きたいことの優先順位をつけておくことも大切です。
- 『企業情報・OBOG情報を徹底リサーチ』:
- 訪問する企業の最新情報はもちろん、OBOGのプロフィール(部署、担当業務、入社年次など)も事前に調べ、共通の話題や質問のヒントを探しましょう。
- 「〇〇さんの〇〇のご経験について、ぜひ詳しくお伺いしたいです」と伝えられると、相手も「自分の話を聞こうとしてくれている」と感じ、より本音で話してくれるでしょう。
2.2 【訪問中】傾聴と質問のバランス!未来を描く対話に
- 『まずは感謝と自己紹介』:
- 対話の前に、貴重な時間を割いてくれたことへの感謝を丁寧に伝え、あなたの簡単な自己紹介と、今日の面談で知りたいことを簡潔に伝えましょう。
- 『傾聴と共感』:
- 質問したら、まずは相手の話を遮らず、真剣に耳を傾けましょう。頷いたり、「なるほど」「そうなんですね」といった相槌を打ったりして、共感を示し、相手が話しやすい雰囲気を作ることが大切です。
- 『深掘り質問で本音を引き出す』:
- 相手の回答に対して、「それは具体的にどういうことですか?」「なぜそう思われたのですか?」と、さらに深掘りする質問をすることで、表面的な話から一歩踏み込んだ「本音」を引き出せます。
- ただし、相手が話しにくいと感じているようであれば、無理強いはせず、別の質問に移るなど柔軟に対応しましょう。
- 『メモは控えめに、目を見て話す』:
- もちろんメモは必要ですが、メモを取ることに集中しすぎず、相手の目を見て、対話を意識しましょう。重要なキーワードやポイントだけメモし、後で補足する形で整理するのがおすすめです。
- 『「未来」を具体的にイメージする質問』:
- 「〇〇さんのように、入社後〇年で△△のスキルを身につけるには、学生時代に何を頑張ればいいでしょうか?」
- 「将来、私が御社で〇〇(自分のしたいこと)を実現するとしたら、どのようなキャリアパスが考えられますか?」
- 具体的な未来像を共有し、そこへ向かうためのアドバイスを求めることで、よりパーソナルな情報が得られます。
2.3 【訪問後】感謝と振り返り!次へのステップに繋げる
- 『お礼は迅速に、そして丁寧に』:
- 訪問後、24時間以内にメールでお礼の連絡を入れましょう。話を聞いて感じたことや、特に印象に残った学びを具体的に伝えることで、感謝の気持ちとあなたの学びの深さが伝わります。
- 「〇〇様のお話の中で、特に△△のお話は、私の『自分軸』である□□と深く繋がり、大変感銘を受けました。」など、具体的なエピソードを盛り込むと良いでしょう。
- 『情報の整理と「自分軸」との照らし合わせ』:
- 得られた情報を単なるメモで終わらせず、「企業研究シート」などに整理しましょう。
- 「OBOG訪問で聞いたリアルな情報」と「あなたの自分軸」を照らし合わせ、「この企業は、自分の価値観とどれくらい合致しているか?」を客観的に評価しましょう。良い点、懸念点、さらに知りたいことを明確にすることで、今後の就職活動の精度が高まります。
3. 夏休み集中!『本音と未来』を引き出すOBOG訪問ワーク
さあ、今日の学びを活かして、OBOG訪問の準備を実践してみましょう。
ワーク:『OBOG訪問「本音と未来」引き出しシート』
目的: OBOG訪問で聞きたい「本音」と「未来」に関する質問を具体的にリストアップし、訪問後の情報整理まで計画すること。
やり方:
前回のワークで作成した「企業の本音を引き出す『自分軸』質問リスト」を手元に置き、以下の項目を埋めていきましょう。
【ワークシート例:『OBOG訪問「本音と未来」引き出しシート』】
項目 | 準備内容・質問例 | 備考(特に知りたいこと、確認したいことなど) |
1. 訪問企業・OBOG情報 | ・訪問する企業名: ・OBOG氏名・部署・入社年次: ・事前に調べたOBOGの経歴・情報: | ・(例:〇〇事業の具体的な課題について聞きたい) |
2. 自己紹介(面談冒頭) | ・氏名、大学、簡単な自己紹介、今日の面談で知りたいこと(簡潔に) | ・(例:〇〇に興味があり、実際の仕事の進め方について詳しく伺いたい) |
3. 【本音を引き出す質問】 | ・(例:御社の〇〇事業で、〇〇様が一番『やりがい』を感じるのはどんな時ですか?逆に『大変だった』と感じたのはどんな時でしたか?) ・(例:入社前に抱いていたイメージと、入社後に感じた『ギャップ』があれば教えてください。) ・(例:もし、〇〇様が新卒の時に戻れるとしたら、この会社について、どんなことをもっと深く知っておきたいと思いますか?) | ・(例:残業の実態、人間関係のリアルを知りたい) |
4. 【未来をイメージする質問】 | ・(例:御社で今後〇年働く中で、〇〇様が描いているキャリアプランや、挑戦したいことは何ですか?) ・(例:私のような〇〇(強み)を持つ学生が、御社で〇年後に『活躍している』と評価されるには、どのようなスキルや経験が必要だと思いますか?) ・(例:貴社は今後、〇〇の事業展開を考えていらっしゃると思いますが、その中で若手社員にはどのような役割が期待されますか?) | ・(例:自分の強みがどう活かせるか、具体的なキャリアパスを知りたい) |
5. 逆質問 | ・準備した逆質問の中から、その場の流れで聞きたいものを選ぶ | ・(例:面接官への質問も用意しておく) |
6. 訪問後の振り返り | ・今日得られた一番の学び: ・Web情報との違い: ・『自分軸』との合致度(〇点/10点): ・さらに知りたいこと: ・次へのアクション: | ・(例:〇〇さんの話し方がとても親身だった) |
このワークを通じて、あなたはOBOG訪問を単なる「情報収集」で終わらせず、あなたの「未来」を具体的に描き、志望企業への「本気度」を高める貴重な機会へと変えられるはずです。
地方におけるOBOG訪問が進まない背景
就活においてOBOG訪問を行うことがいいことはわかっても、地方での現状は地域差もありますが活発に行われていないように散見される地域もあるものです。その背景には次のようなことが考えられます。
1. 学生側の課題:
- 情報へのアクセス不足: そもそも地方企業で働くOBOGが、自身の大学のネットワークに登録していなかったり、学生がその情報を探し出せなかったりするケースが多いです。
- アプローチへの心理的ハードル: 大企業と比べてOBOGの数が少ないため、アプローチ先の見つけ方が分からない、または「忙しいだろう」と遠慮してしまう心理的なハードルがあります。
- OBOG訪問文化の浸透度: 大都市圏の学生に比べて、OBOG訪問が就活における「当たり前の活動」として強く認識されていない場合もあります。
2. 企業側の課題:
- 制度としての未整備: 大企業のように、OBOG訪問を組織的に受け入れるための明確な制度や窓口が整備されていない。
- 受け入れ体制の不足: 学生からの問い合わせがあった際に、誰が対応すべきか、どんな情報を提供すべきかといったノウハウが不足している。
- 広報の意識不足: OBOG訪問が、採用活動における重要なブランディングや情報提供の機会であるという認識が低い。
- 社員への負担: 日々の業務で手一杯な中で、学生対応の時間を確保することへの抵抗感がある。
ただし、さまざまな努力されている企業があることも事実です。ぜひそういう企業と出会うチャンネルを探してみてください。手前みそですがあおもりHRラボもそのチャンネルの一つです。地方企業が持つ独自の魅力がより多くの学生に伝わり、地方での就職やUIターンを考える学生にとっての具体的な選択肢が広がることに繋がることを願いながら活動をしております。
まとめ:OBOG訪問で『未来の自分』を明確にしよう!
皆さん、今日の記事とワーク、本当にお疲れ様でした。OBOG訪問は、地方・中小企業の「本音」を知り、あなたの「自分軸」と企業の適合度を測るための、最高のパーソナルセミナーです。
単に情報を集めるだけでなく、「この会社で働く未来の自分」を具体的にイメージし、そこに辿り着くためのヒントをOBOGから引き出すこと。それが、あなたの就職活動を成功に導き、後悔のないキャリア選択へと繋がる鍵となります。
「OBOG訪問、やっぱり緊張するな…」
「どうやってアポイントを取ったらいいか分からない…」
「質問の仕方がまだ不安…」
そう感じた皆さん、ご安心ください!私たち「あおもりHRラボ」は、あなたが自信を持ってOBOG訪問に臨み、本当に「善くはたらく」場所を見つけるためのサポートを全力で行います。
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きっと、あなたの描く未来が見つかるはずです!