成果を出す人、出せない人

今日は一般論ではなく、実体験を通して気づき学んだ「こう思う」の話です。

これまで実に大勢の方々に「成果を出す人と成果を出せない人の差は何だと思うか?」と尋ねてきました。

あなたはどう思いますか?

回答が多かったトップ3のひとつが「行動をするか、しないか」でした。私も20代の頃はそう考えていました。恥ずかしながら、「行動することイコール努力をしている証であり、その努力は必ず成果という形になる」と思い込んでいましたし、そうやって日々を過ごしていました。

実は、この思考にどっぷり浸かってしまうと、きつくヘビーな思いをしながら努力をしても成果を手にすることができない日々を積むことになるのです。つまり、ちゃんと行動したのになぜか成果が出ない、事態になるのです。職業人としては本当に恐ろしい話ですが、私の体験学習談です。皆さんの親世代や親世代の先輩にあたる方々のなかには、心当たりのある方もおられるかも知れません。

なぜそのようになってしまうのか? 当時の私には、不学ゆえの大きな悩みでした。

成果が出ない、という事実に対して安易に「努力が足りない」と捉える傾向が強かったのです。ですから、更に努力するべき対象を探し出し、見つけては行動することを繰り返していたのです。それはもう、あれも、これも、良いと思ったら即つまみ食いに走っていたのです。この歳になって振り返っても我ながら気の毒な青年像です。

つまみ食いとは、目先の欲しい成果にとらわれて、いろいろ手を出してはみるのですが、何一つモノにすることができていないことです。

自分がつまみ食い状態であることに気づけず繰り返していると、「どうせやっても成果が出ない」経験だけが事実として積み上がり、時間だけが過ぎて、余計に焦るのです。焦るから更につまみ食いを重ねて、残り時間を浪費してしまう、といった負の輪の中を懸命に走るネズミと化してしまうのです。

誤解の無いようにお伝えしますが、努力を否定する話を展開したいのではありません。逆に、自身の人生のなかで努力をされた苦労人と呼ばれる方々のストーリーは本や映画で好んで学ばせていただいておりますし、私自身いまも努力をしていると自負を持っております。

今日お伝えしたいのは、盲目的に努力をしても残念な結果を招くことになる、ということです。

成果を出す人と成果を出せない人の決定的な差は、姿勢・態度・習慣であり、その差を生む源泉はものの見方、捉え方なのです。姿勢・態度・習慣とモノゴトの見方・捉え方の間にあるものが感情で、近年の研究ではこの感情が安全であるかどうかで働く人や組織のファローマンスが大きく変化することも分かっています。

あなたもご存知のように、考えや気持ちにはプラス(面)とマイナス(面)があります。たとえば、あなたが成果を出したり、成長するために役に立つある気持ちがあるとします。成果を出すためには、その気持ちを持続させる環境や仕組みの価値を理解することが重要なのです。この価値をちゃんと理解することで、JOBもLIFEも資質が大きく変わるのです。

今は情報が溢れている時代で、焦ってしまうのは誰でも同じと言えるのです。だからこそ、正解を求めてあれもコレもとつまみ食いで知識を得ようとせずに、じっくりしっかりと、時間を費やす。イメージとしては石に言葉を刻むような感じです。そうしてモノゴトを体得する学習の仕方が大事ではないかと思うのです。

成果を出す人になりたいのであれば、あなたの周りにある環境や仕組みを整えるための投資は惜しまずにすることをお勧めします。JOBとLIFEで説明しましたが、就職活動も同様だと思います。つまり、あなたが就活でしなければならない努力は抜かりなくしっかり実践しましょう。そして、志望する職業に就くためにも整える必要性のあるがないかを確認して、整えるべきものは自らの意志でちゃんと整えることです。

成果を出す職業人は必ずやっていることだと言い換えることも可能です。今からそんな職業人を目指して頑張りましょう。

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