25・26年卒 キャリア意識調査 1

マイナビから発表があった25年・26年卒対象のキャリア意識調査からは、Z世代の仕事観や人生観の一部が垣間見ることができたように思えました。

1 現時点において、大学卒業後に自分が就きたい仕事・キャリアの方向性が定まっているか

「決まっている(具体的に+どちらかといえば)」は43.0%で前年比0.4ptの微増でした。一方で、「全く決まっていない」の回答は25.3%で前年比3.8pt増で、2年連続の増加でした。「決まっていない」学生が増えた背景には、コロナ禍での社会情勢の変化などで、将来像が描きづらいことや方向性を変えざるを得なかった状況であることが考えられます。

方向性が決まっている学生のうち、73.9%は大学入学前に未来のキャリアを意識し始めていたことが明らかになり、特に高校生時が40.4%と最多でした。

2 現在希望しているキャリアを意識し始めた時期

「大学や学部・学科を選択する時点で、卒業後の仕事・キャリアを意識していたいか」の問いに対しては、仕事・キャリアの方向性が決まっている学生では75.0%が意識していたと回。一方で、方向性が決まっていない学生は49.9%が意識していたことがわかりました。

大学1・2年生の現時点までに決まるキャリアの方向性は、高校生の時の体験や大学の進路選択の際に考えたキャリアが元になっている場合が多いようです。

3 将来の仕事・キャリアを考えるうえでどのような対象に影響を受けたか(複数回答/上位10項目)

卒業後に自分が就きたい仕事・キャリアの方向性が決まっている学生に、「将来の仕事・キャリアを考えるうえでどのような対象に影響を受けたか」の問いには、2年連続でどうかしていいた「良心」の割合は減少していました。一方で、「中学・高校の教員」や「同世代の友人」「大学職員・教授」「大学の先輩」など周囲の人から影響を受けたと回答した学生が微増していました。

コロナ禍前の2019年調査と比較すると、「大学職員・教授」は11.3pt、「大学の先輩」は12.1ptの差があります。両親以外の友人など周囲との交流はやや回復基調が見られますが、大学で関わる人からキャリア意識への営業を受けている学生の割合はコロナ禍前より大きく減少したままであることが明瞭となっていました。

次回に続く

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