年もあと2週間、24年卒生の年末年始の過ごし方としてお伝えしたい先人の知恵があります。
彼を知り己を知れば百戦殆からず
孫子 謀攻篇
孫子は兵法として有名ですが、ビジネスの世界でも頻繁に使われています。まず注目して欲しいのは、「敵」ではなく、「彼」と記して相手と表現していることです。就活生にとっての相手とは、志望企業となります。つまり、就活では、志望企業を知り、自分自身を知ることが重要ということです。
相手を知る手段は企業研究です。企業研究のチェックポイントは3つです。
- 同じ業界の他者との違いを理解し、その企業ならではの魅力を把握ができている。
- 志望企業が求めている人材像を理解し、あなたの強みや能力をどのように発揮できるのかを伝える準備ができている。
- なぜ志望企業に入りたいのか、入社したらどのように活躍をして企業に貢献したいのか、志望度や本気さを伝える準備ができている。
この3点がしっかり整っていることが必須です。
自分自身を知る手段は自己分析です。自己分析のチェックポイントは5項目です。
- 自分がどんな仕事に興味があるのかの興味が明確になっている。
- 仕事で活かせる強みや能力は何かの強み・能力が明確になっている。
- 仕事をしていく上で大切にしたいことは何かの価値観が明確になっている。
- あなたの強みを伝えるためのキーワードが探し出せている。
- その強みを相手に理解してもらうための根拠となるエピソードが整理できている。
この5項目がしっかり整っていることが重要です。これらが整っているからこそ、エントリーシートや面接の場面であなたが伝える、自己PR、ガクチカ、志望動機につながっていくのです。つまり、自分自身を知るとは、相手である志望企業の採用担当者や面接官などの方々に、その会社で一緒に仕事をする仲間として是非あなたを採用したい!と意思決定してもらうためなのです。
相手(志望企業)と自分自身をしっかり把握することで、就活当事者としてあなた自身がまず整うことができ、年明けの期末試験後に本格的になる就活にしっかりした軸をもって進んで行けます。
2~3週間程の冬休みは、就活生としての自分自身を整えるために活用しましょう。目的はあなた自身が納得して就活を終えるためです。