27卒・28卒必見!「何をするか」の前に「どうあるか」を決めるBeing思考法

「何をするか」の前に「どうあるか」を。新年度に差をつける「Being(あり方)」の言語化

皆さん、こんにちは。あおラボは、あなたらしく輝けるキャリア形成と就活の支援をしています。

4月1日、今日から新しい年度が始まります。カレンダーが新しくなり、桜の便りも聞こえ始めるこの時期、皆さんの心の中には「今年は何かを変えたい」「将来に向けて動き出したい」という、少し引き締まった、それでいて前向きな熱量が宿っているのではないでしょうか。

特に27卒の皆さんは就活の進捗状況で一喜一憂されているかもしれませんね。28卒・29卒の皆さんも「そろそろ何かしないと」と、焦りに似た感覚を覚えているかもしれません。学業、サークル、留学、インターンシップ……。予定表を埋めることは簡単です。しかし、その計画の根底に「自分はどうありたいか」という軸がなければ、せっかくの努力も「ただ忙しいだけ」で終わってしまいます。

「過ぎてしまえばあっという間」と言われる学生生活。その貴重な時間を、誰かの期待に応えるためではなく、二度とないあなた自身の人生のために使い切ってほしい。そのための第一歩が、今回のテーマである「Being(あり方)」の探求です。

1章:なぜ、いま「Being(あり方)」が求められるのか? ―変化の激しい時代を生き抜く「北極星」―

新しい一歩を踏み出す皆さんに、まず問いかけたいことがあります。「あなたは、どんな人間になりたいですか?」この問いに対し、多くの学生は「公務員になりたい」「IT企業で働きたい」といった「職業(Do)」で答えてしまいます。しかし、私たちが今、最も大切にすべきは「Doing(何をやるか)」よりも「Being(どうあるか)」なのです。

不確実な時代(VUCA)におけるアイデンティティの確立

現代は「VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)」の時代と呼ばれます。昨日までの正解が今日には通用しなくなるような変化の激しい社会において、「特定の職業に就くこと」だけを目標にすると、その職業を取り巻く環境が変わった瞬間に、自分自身の立脚点を見失ってしまいます。

一方で、「 Being(あり方)」は、あなたの内側にある揺るぎない価値観です。例えば「誠実でありたい」「挑戦し続ける人間でありたい」というあり方は、どんな職種に就いても、どんな環境に身を置いても変わることはありません。この内面的な軸を心理学では「アイデンティティ」と呼びますが、学生時代にこの核を形成しておくことが、一生モノのセルフマネジメント能力へと繋がります。

心理学から見る「自己一致」とキャリアの幸福度

心理学者のカール・ロジャーズは、自分自身のあり方(Being)と、実際の行動や社会的な役割が重なり合っている状態を「自己一致」と呼びました。この自己一致度が高いほど、人は幸福感を感じ、ストレスに対して強く、高いパフォーマンスを発揮できることが分かっています。

多くの学生が就活で苦しむ原因の一つは、企業の評価に自分を合わせようとして、この「自己一致」を損なってしまうことにあります。新年度の今、評価されるための自分を作るのではなく、ありのままの自分をどう社会に活かすかを考えることが、長期的なキャリアの成功を約束します。

「Doing」から「Being」へのパラダイムシフト

これまでの就職活動は「どの会社に入るか」というマッチングが主眼でした。しかし、これからのキャリア形成は「自分はどう生きるか」というライフデザインが主役です。

「Doing(何をやるか)」は外部環境に依存しますが、「Being(あり方)」は自律的な意思決定です。あなたが「どんな時も好奇心を持って学び続ける自分」というBeingを定義すれば、地方の中小企業であっても、大都市のベンチャーであっても、あなたは常に価値を生み出す存在になれます。この視点の転換こそが、皆さんの焦りを期待に変える鍵となります。

地方というフィールドで「Being」が輝く理由

私は日々、地方の熱い経営者やHR担当者と対話していますが、彼らが共通して口にするのは「スキルの高い人以上に、自らの信念(Being)を持って自律的に動ける人と働きたい」という言葉です。

地方には、個人の裁量が大きく、一人の人間性が組織全体に影響を与える環境が多く存在します。そこで「自分はどうありたいか」が明確な人は、周囲を巻き込み、新しい価値を創造するリーダーシップを自然と発揮します。地方就職を単なる「Uターン・Iターン」として捉えるのではなく、自分のBeingを最も純粋に表現できる場所として再定義してみませんか。

ドラッカーが説く「自らの強みを知る」という責任

マネジメントの父、ピーター・ドラッカーは「自らをマネジメントすることは、自らの強みを知ることから始まる」と述べています。ここで言う「強み」とは、単なるスキルセットではありません。自分はどういう時に高い成果を出せるのか、どのような価値観を持って仕事に向き合いたいのかという、内面的な「あり方」に深く根ざしたものです。

自分をマネジメントするということは、自分のBeingに責任を持つということです。新年度の計を立てる今日、この責任ある第一歩を共に踏み出しましょう。

2章:Beingを掘り起こす「価値観の棚卸し」 ―過去の経験に眠る宝物を探す―

Beingは、突然空から降ってくるものではありません。それは、あなたがこれまでの人生で選んできた行動や、心が震えた瞬間、あるいは深く傷ついた経験の中に、必ず隠されています。ここでは、専門的な自己分析の技法を用いて、あなたの内側に眠る「Beingの種」を掘り起こしていきます。

ライフライン・チャートで感情の源泉を可視化する

キャリアコンサルティングでよく用いられる手法に「ライフライン・チャート」があります。横軸に時間、縦軸に感情の揺れをグラフにするものです。

特に注目してほしいのは、感情が「大きく上がった瞬間」と「大きく下がった瞬間」です。なぜ、その時あなたは嬉しかったのか?なぜ、あれほどまで悔しかったのか?その「なぜ」を深掘りすると、あなたの譲れない価値観が見えてきます。例えば「チームで目標を達成した時に最高にワクワクした」のであれば、あなたのBeingには「協調」や「共創」というキーワードが含まれている可能性が高いのです。

「ピーク・エクスペリエンス」に隠された本質的な欲求

心理学者のマズローは、人間が深い充実感を感じる瞬間を「ピーク・エクスペリエンス」と呼びました。学生生活の中で、時間を忘れて没頭したこと、他人の評価を気にせず夢中になったことはありませんか?

そこに、あなたの Beingのヒントがあります。それは「誰かを喜ばせる自分」かもしれませんし、「未知の課題を解き明かす自分」かもしれません。世の中が言う「正しい目標」ではなく、あなたの心が「正解」だと感じた瞬間を、まずは肯定することから始めましょう。

シャドウ(影)の中にある真のBeing

私たちは、自分の良い面ばかりをBeingに据えようとしますが、実は「嫌いなこと」「許せないこと」の中にも、強い価値観が隠されています。ユング心理学で言う「シャドウ」です。

「適当な対応をされるのが許せない」と感じるなら、あなたのBeingの裏側には「誠実さ」や「徹底したこだわり」があるはずです。ネガティブな感情を排除せず、それを裏返して自分の強みとして再定義する作業。これは、自分自身を深く受け入れるための、極めて質の高い自己分析プロセスです。

ジョハリの窓:他者の視点を取り入れる

自分一人で見つめる「自分」には限界があります。「ジョハリの窓」というモデルが示す通り、自分では気づいていないけれど他人が知っている「盲点の窓」があります。

信頼できる友人や家族、あるいは教職員に「私って、どんな時に一番自分らしく見える?」と聞いてみてください。他者の言葉を通じて語られるあなたの姿に、自分では当たり前すぎて気づかなかった貴重なBeingが隠されていることが多々あります。

キャリア・アンカー:揺るぎない錨を見つける

エドガー・シャインが提唱した「キャリア・アンカー」は、キャリアを選択する際に決して譲れない価値観を「錨(いかり)」に例えたものです。

専門能力の向上、管理職への志向、自律、安全性……。あなたが人生の荒波の中で、何に重きを置くのか。このワークを通じてBeingの方向性を定めることで、目先の就活イベントや人気企業ランキングに振り回されない「自分だけの航海図」を持つことができるようになります。

3章:【ワーク1】Being(あり方)を言葉にするステップ

ステップ1:価値観キーワードのピックアップ

まずは、直感で構いません。自分が「大切にしたい」と思うキーワードを20個書き出してみましょう。「自由」「責任」「貢献」「創造」「安定」「変化」「調和」……。

辞書を引く必要はありません。今のあなたの感性に響く言葉を並べます。これが、あなたのBeingを構成する「素材」になります。ここでは質よりも量を重視し、自分の心の検閲を外して、自由に書き出すことがポイントです。

ステップ2:選択と集約 ― 核心に迫る

書き出した20個のキーワードから、さらに「これだけは絶対に外せない」と思うものを3つまで絞り込みます。

この「捨てる」作業が最も重要です。あれもこれも大切にしたいという状態は、実は何も選んでいないのと同じです。究極の3つに絞り込む過程で、あなたの人生における優先順位が鮮明になります。これが、ドラッカーの説く「集中」の原則を自分自身に適用するトレーニングでもあります。

ステップ3:Beingステートメントの作成

絞り込んだ3つのキーワードを使って、一つの文章を作ります。

「私は、○○を大切にし、○○なあり方でいる人間です」という形です。

(例:私は、好奇心を原動力とし、他者との調和を大切にしながら、誠実であり続ける人間です)

この一文が、今のあなたの暫定的な「北極星」になります。言葉にすることで、曖昧だった意識が結晶化し、行動を律する力に変わります。

ステップ4:ステートメントの検証

作成したBeingステートメントを、声に出して読んでみてください。

しっくりきますか?ワクワクしますか?それとも、どこか借りてきた言葉のように感じますか?

もし違和感があれば、何度でも書き直してください。これは誰かに提出するレポートではなく、あなた自身が納得するための言葉です。この「納得感」こそが、これから始まる険しい就職活動やキャリア形成を支える、最後にして最大の味方になります。

ステップ5:行動への紐付け

最後に、そのBeingを体現するために「明日からできる小さな行動」を一つだけ決めます。

「誠実でありたい」なら「明日の朝、誰よりも先に元気に挨拶をする」。「学び続けたい」なら「寝る前に15分だけ本を読む」。

Being(あり方)は、日常のDoing(行動)を通じて磨かれます。この小さな実践が、あなたの言葉に「リアリティ」と「重み」を宿していくのです。

4章:27卒・28卒・29卒が今日から意識すべき「セルフマネジメント」

Beingが決まったら、次はそのあり方を守り、育てていくための「セルフマネジメント」のフェーズに入ります。特に低学年の皆さんは、時間という最大の資産を持っています。この資産をどう投資するかで、数年後の景色は劇的に変わります。

時間のポートフォリオ:Beingに投資する

ドラッカーは「成果をあげる者は、仕事から始めるのではない。時間から始める」と説きました。

一週間のスケジュールを見直してみてください。あなたの Beingを深めるために使っている時間はどれくらいありますか?就活準備や課題に追われるだけでなく、自分のあり方を豊かにする読書や対話、新しい経験に意識的に時間を割り振ること。これが、自分という資源を最大化する経営者としての視点です。

目標設定の罠を回避する:プロセスとしてのキャリア

多くの学生が「内定」をゴールにした目標設定をしますが、これは非常に危険です。内定は一つの通過点に過ぎません。Beingに基づいた目標設定とは、「どんな自分として、その場に立っていたいか」というプロセスに焦点を当てることです。

結果に一喜一憂せず、日々の行動が自分のBeingに合致しているかを確認し続ける。この「内省(リフレクション)」の習慣こそが、折れない心と、確かな自己効力感を育みます。

情報の取捨選択:自分軸でフィルターをかける

SNSを開けば、就活の早期選考、インターン、意識の高い言葉が溢れています。自分軸がない状態では、これらすべての情報に振り回され、疲弊してしまいます。

しかし、Beingが明確であれば「この情報は私のあり方に合っているか?」というフィルターをかけることができます。情報の「量」に圧倒されるのではなく、「質」で選ぶ。これこそが、情報過多の時代を賢く生き抜くためのセルフマネジメント術です。

「2024年問題」から考える、働く場所の再定義

時事的な視点として、物流や建設業界などで深刻化する「2024年問題」に代表されるように、日本の労働環境は大きな転換点を迎えています。これは、従来の「会社依存型」の働き方が終焉を迎え、一人ひとりがプロフェッショナルとして「どう働くか」を問われる時代になったことを意味します。

地方には、この変革に真っ向から挑んでいる魅力的な企業が数多くあります。彼らが求めているのは、与えられた仕事をこなす人ではなく、自らのBeingに基づいて現場を改善し、新しい価値を提案できる人材です。今のうちから自律的な姿勢を磨いておくことは、将来どこでも通用する武器になります。

継続的な学習と「フィードバック分析」

Beingは固定されたものではありません。経験を通じてアップデートし続けるものです。ドラッカーが推奨した「フィードバック分析(意思決定をする際に期待する成果を書き留め、数ヶ月後に実際の結果と照らし合わせる)」を、ぜひ自分自身のキャリア形成に取り入れてみてください。

「このBeingで動いてみた結果、どう感じたか?」この繰り返しが、あなたの自己理解をより深く、より正確なものへと磨き上げていきます。

5章:地方の「有志企業」が、あなたのBeingを待っている

最後の章では、皆さんのBeingが社会、特に地方というフィールドでどのように価値を持つのか、国家資格キャリアコンサルタントとしての洞察をお伝えします。

「顔の見える」関係性が、Beingを加速させる

地方企業の最大の魅力は、経営者や顧客との距離の近さにあります。都市部の大企業では、一人の「あり方」が組織に反映されるまでには時間がかかりますが、地方の中小企業では、あなたの誠実さや挑戦心がダイレクトに成果や信頼に結びつきます。

「自分らしさ」を隠して歯車になるのではなく、自分らしさを発揮して組織のエンジンになる。そんなキャリアを望むなら、地方には無限のチャンスが広がっています。

HR・ODの視点:組織文化と個人のあり方の共鳴

組織開発(OD)の観点から見ると、個人の価値観と組織のミッションが共鳴(エンゲージメント)した時、爆発的なエネルギーが生まれます。

地方の有志企業は、今まさに組織変革の真っ只中にあります。彼らは単なる労働力を求めているのではありません。共通の目的を持ちつつ、異なるBeingを持つ多様な若者と共に、新しい地域の未来を創りたいと願っています。あなたの Beingを明確に語ることは、最高のマッチングを引き寄せる「招待状」になるのです。

伴走型キャリア形成のススメ

キャリアは一人で悩むものではありません。特に Beingという深いテーマについては、客観的なフィードバックをくれる存在が必要です。

あおラボが目指しているのは、皆さんが自分の言葉で人生を語れるようになるまでの「伴走者」であることです。地方の企業と学生を繋ぐだけでなく、あなたという唯一無二の存在が、社会というキャンバスにどんな色を塗っていくのかを、共に考え、支えていきたいと考えています。

「二度とない人生」をデザインする勇気

高校3年生や大学1年生の皆さんにとっては、少し難しい話だったかもしれません。しかし、「どんな人間になりたいか」を考えるのに早すぎることはありません。

周囲の流行りに流されるのではなく、立ち止まって自分に問う勇気を持ってください。その勇気が、1年後、3年後のあなたを、迷いのない、凛とした立ち姿に変えてくれるはずです。

新年度、まずは自分を信じることから

ドラッカーは、知識社会における最大の資産は「人間」であると言いました。あなたという資産の価値を決めるのは、学歴や資格だけではありません。あなたが、自分のBeingをどれだけ大切にし、磨き続けられるかです。

新しい季節、自分自身の可能性を誰よりも信じてあげてください。あおラボは、その信念を一歩踏み出す力に変えるための準備を、万全の態勢で整えています。

まとめ:Beingという「種」が、あなたの未来を咲かせる

3日間連載の第1回目、いかがでしたでしょうか。

今日は「Being(あり方)」という、キャリア形成において最も重要で、かつ最も見落とされがちなテーマを深く掘り下げてきました。

  • 1章: 不確実な時代だからこそ、内なる北極星(Being)が必要であることを確認しました。
  • 2章: 過去の経験や感情の揺れから、自分だけの価値観を掘り起こす手法を学びました。
  • 3章: 具体的な5つのステップで、あなたのBeingを言語化するワークに取り組みました。
  • 4章: 時間のマネジメントやフィードバックを通じて、 Beingを育てるセルフマネジメントの重要性を説きました。
  • 5章: あなたのBeingが地方という舞台で、いかに強く求められているかをお伝えしました。

新年度。何かを始める前に、まずは「立ち止まって、自分を見つめる」という贅沢な時間を持ってください。今日あなたが言語化した「Beingステートメント」は、今はまだ小さな種かもしれません。しかし、それを大切に抱え、日々の行動という水をやり続けることで、数年後には必ず、あなたにしか咲かせられない大輪の花を咲かせることでしょう。

キャリア形成に「遅すぎる」ことはあっても「早すぎる」ことはありません。今日この瞬間から、あなたの新しい物語が始まります。

明日の第2回目は、そのBeingを現実の形にするための「Having(何を手に入れたいのか)」について、さらに解像度を高めていきます。楽しみにしていてくださいね。

あなたの「あり方」が、誰かの希望になる。そんな未来を、私たちは全力で応援しています!

記事を読んで「もっと深く自分のセルフマネジメント力を高めたい」「このワークを就活にどう活かすか、個別のアドバイスが欲しい」と感じた方は、ぜひ「あおもりHRラボ」にご相談ください。

あおラボでは、Webを活用した個別ワークゼミや、あなたのキャリアに寄り添う伴走スタイルキャリア相談を実施しています。自己理解を深め、自信を持って就職活動に臨むための支援を全力で行っています。お気軽にお問い合わせください。

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