今日は24節気の「秋分」です。
昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に日が短くなり夕暮れ時には、もの哀しさを感じるようになりました。
春分の日は、その日を境に夏に向かって1日の日照時間が長くなります。一方、秋分の日は冬に向かっていくため、1日の日照時間が日に日に短くなっていくのです。
このように秋分の日と春分の日には、太陽の動きにも違いは見えるのですが、最も大きな違いはやはりその意味にあると言われます。
春分の日は春の訪れを祝う意味合いが強く、秋分の日は先祖を敬う意味合いが色濃いのです。
仏教の世界では、先祖のいる悟りの世界を彼岸、今私たちが生きている世界を「此岸(しがん)」と表すそうです。
秋分の日は昼と夜の長さがほぼ等しくになることから、この日は彼岸と此岸の距離が最も近い日と考えられ、先祖への感謝の気持ちを表しやすい日だと考えられるようになったのです。
これがお彼岸の由来とのことです。
現代人は慌ただしく毎日を過ごしておりますが、今日は命のバトンを繋いでくれたご先祖様に感謝の思いを馳せる1日にしたいものです。